《ミニカーの世界》
 ブラーゴ社のミニカー、ビターラレーシング(白)、ビターラレイド(赤)は、エスクードファンには有名なアイテム。しかしその姿形は1600なのか、2000なのか。いろいろな年式の形が入り混じっていて、同じブラーゴで「ポルシェを出したら“何のモデル化かわからん”てことはないだろうっ」
と文句の一つも言いたくなる製品。しかし逆立ちしても、スケールミニカーではこれ以外、いまのところ確認されていないのが哀しいです。
 と、思っていたら、やっぱりやる人はやります。新正智さんのホームページ「E−Act」内に埋もれていた「エスクード化改造例」(製作は板根さん)が、赤く塗り直され、タイヤも別物に交換した作例です。
 ところで、ビターラレイドにはメタリックな緑も存在しました。1997年のブラーゴ正規輸入カタログに、シールは同じでボディが緑、というのが載っていたため、追跡すること一ヶ月(マジ)。
 おそらく国内では最後の1個であろう「緑レイド」を、ここに紹介することができます。
 この2色は同じコード番号の金型から起こされており、1998年から、ボディが赤に変わっていたのです。97年以前のカタログを確認できなかったため、緑がいつからラインナップされていたのかはまだ不明です。白のレーシングは、定番として固定化されているようで、赤とともに毎年出荷されているそうです。
 つまり、赤と白は、取り扱いショップに注文すれば、300円(税抜き)というれっきとした小売り価格で買い求められるもので、10倍もの値段で取り引きするのはどうかと思われます。
 ここで、紹介しておきながら謎のままになってしまったのが、青のビターラ。
輸入元でも販売店でも、「そんな色あったかしら」のあやふやな記憶で、いつごろのものかがまったく分かりません。
 嵐田が購入したのは、95年の夏だとはっきり覚えています。この年にテンロクから2000に乗り換えており、長女が暮れに生まれたというイベントが発生していますから、忘れていませんでした(ほら、赤ちゃんの手形足型とるポリストーンキットがありますよね。あれと一緒に買ったんです。つまりベビーショップに売っていた!!)
 これで乱暴に推理すると、レイドモデル5年周期説があるのかも。
 88〜92が青 93〜97が緑 98〜02が赤←つまり2003年に色が変われば周期が合う。
 気長に観察しましょう。

 と、その後、2003年の確認をしていないのですが、どうも最近は赤がカタログ落ちしたのか、白しか流通していないようです(見つけられないだけかも)。また、ホイールデザインが変更されました。