《迷走する紅の射手》

  人類基盤史研究所BOARDが、アンデッドを封印するために開発した最初のライダーシステム、ギャレン。
  クワガタムシの能力を持っており、BOARD所属の研究員である橘朔也の生体にあわせて設計されている。ラウズカードを用いてアンデッドを封印し、特殊能力を身に付けることができる。
  このシステムをもとに、あとからブレイドが開発される。反射速度を高めたスピード戦と、射撃戦によって未知のアンデッドと闘うという基本性能であり、完成素材は橘用だが、もともと別の装着要員が存在していた。

  レッドランバスと呼ばれる専用マシンは、ライダーシステムの補助的な装備として用意されたもので、最大出力355馬力、最大トルク50kg、最高速度380km/hを誇る、アンデッド捜査・追撃ツールである。
 制御機構はギャレンのアーマーとリンクできる超小型スーパーコンピュータSPC−GENESISによって行われ、ブルースペイダーにも搭載されたメインカメラやツーリングセンサーなどの無人走行機能が最初に実用化されたモデルだ。
  市販のバイクへの偽装機能はなく、橘の常用バイクとしてそのまま使用されているが、ボディはオリハルコンプラチナによる超強度を有し、前後輪に搭載したマグネホイール・リニアモーターシステムで走行するなど、基本性能は従来のオートバイから大きく進化したものとなっている。
 ドラッグブーストによって最高速度に突入し、マグネブレーキは最高速度から40mで制動・停止が可能。その動力源は、AS−25Eアトミックストームと呼ばれ、排気を発生させない超小型原子力エンジンであると、「BOARD」は説明しているが、あてにはならない。
 このほか、ノンバーストタイヤ・ブロンコMk9、ミスリルケブラー製フロントフェンダー、アトラスグラス製対衝撃フロントスクリーン、電磁式リアキャリアマグネスナッパー等を標準装備。これらはブルースペイダーにも搭載された。
  特殊能力としてラウズカードリーダー・モビルラウザーが装備されており、ラウズカードの力を付加することが可能。6=ファイヤのラウズカードをラウズさせ、特殊能力「ファイヤーランバス」が発動する。
 前後ホイールにはフォースアウトダクトが設けられ、ラウズ強化された際に制御しきれないレベルの余剰エネルギーを放出するシステムも備わっている。