R2・陣雷響助に与えられた救助活動車両・コアセイバーは、R1のコアストライカー/コアストライカーMAX同様、人工知能による航法・火器(実際には火器ではないが)官制システムを搭載したSUVだ。ストライカー、エイダーと共に、レスキューフォースの車両受注は、国産自動車メーカー一社の独占市場となっている。
セイバーに関しては、外観はほぼベース車両そのものとして大幅な改造はされていないように見える。むしろ内装において、後付のシステムを取り付けしやすいユーティリティが評価されているのかもしれない。
陣雷響助自身のざっくばらんさは、洗車の際に車内まで丸洗いしかねない性格だけに、この車両の選択は妥当と言って差し支えないだろう。響助の性格を見抜いた世界消防庁装備部局のセンスの賜だ。
ヘビー級の四輪駆動車を採用しなかったのは、コアセイバーを使って乗り込む救助ビークル・レスキューセイバー1号モジュールの内寸との絡みによるものと思われる。コアセイバーは、レスキューセイバーの操縦席を兼ねているのだ。
しかしミドル・コンパクトクラスのSUVとしながらも、車体の強度は市販車とは全く異なる。レスキューセイバーが装甲放水車という性格上、超災害やネオテーラの攻撃に対して、格闘戦に近い運用も成されることを考慮し、強固で軽量な新素材が用いられ、モノコックボディを構成している。
オールモード4×4iシステムは、ベース車両の性能として踏襲されているようだが、エンジンに関しては全く別のジェネレーターが搭載されているのか、ベースエンジンの強化型なのかは明らかにされていない。 |
|