超高圧空気鉄砲?なバイク

 携帯電話「飛電ライズフォン」のデータを飛電ゼロワンドライバーでオーソライズ(スキャン)、バイクアプリを起動すると、衛星軌道上の通信衛星ゼアから超大型サイズのライズフォン形状モジュールが射出され、地上に降下したのち自動二輪形態に展開する。
 仮面ライダーゼロワンの基本形態がライジングホッパーで、バイクの名称がライズホッパーというのがややこしい。
 スペックは全長2.53m、乾燥重量148.6kg、最高出力145.2ps(106.8kw)、最高時速291km/hと公表されているが、ライズエンジンHD-819と呼ばれる動力機関は実に奇抜で、大気を特殊タービンにより超圧縮し噴流を生成する。
 この圧縮大気はRHスラストベクターへ送り込まれ、左右4カ所のスラスターから推進力として噴射する。要は、超高圧の空気鉄砲のようなマシンということになる。
 ただし、圧縮用タービンには超電導モータも使われており、これを動力とすることもできる。超電導モータ冷却に使用されている液体窒素は、ブレーキフルードにも兼用されるなど、コンパクトなマスに無駄のない機能搭載を果たしている。
 ボディ装甲材の宇宙合金「スペースヒデンアロイ」もその設計思想に一役買っており、軽量かつ薄く強度の高いマテリアルを実現させた。
 唯一、格納射出形態に携帯電話型のデザインを与えているのかが謎である。