《口笛高くやって来る》
 ブラックサタンが開発した電気人間・ストロンガーに合わせて製作されたと思われるサポートマシン。仮面ライダーストロンガーとなった城茂が、ブラックサタンを脱走する際、強奪した。
 意外なことだが、世界征服を目的に多種多様な破壊工作を実行するブラックサタン謹製としては、大気中の静電気をエネルギー源に走る、環境負荷の小さなオートバイで、しかもこのシステムと車体そのものが故障しない限り、半永久的に稼動できる。
 通常の最高速度300km/hに対して、落雷を車体に誘導して多量の電気エネルギーを蓄積すると1010km/hという途方もないスピードを得られる。故障や車体破損に関して言えば、これほどの荒技を可能としているのだから、ほぼ皆無と言えるのではないか?

 カブトローと呼ばれるこのマシン自体にも、発電能力とその外部出力機能が装備されており、ストロンガーのエネルギーが不足したとき、ケーブルを介してチャージすることもできる。最大出力は50万ワットと言われており、電撃光線・カブトサンダーとしても、その能力を発揮する。
 通常のオートバイに擬装する機能は備わっていないが、カブトローにはオンロード仕様とオフロード仕様の異なるタイプが存在する。双方の大きな違いは、テールカウルの有無で見分けられるが、時折、カウル付きのオフロード仕様が登場することもある。