《強化型の神の魚》

 超神ネイガー、アキタ・ケンの戦いは、熾烈どご極めとったス。
 彼は謎の石の力によって豪石(ごうしゃく)し、ネイガーに変身するス。
 彼が愛用しとるスヤマハFZRもまた、そっちゃある超神変身現象によって、マシンショッツラーへと変形するス。
 「豪石と」は、怒る・叱る、などの強い意志の発動だと言われるス。あぎだにうごめく悪に怒り、あぎだの悪どご叱る言霊の力こそが、神の力どご宿す引き金となってるのダス。


 マシン・ショッツラーは、ケンが農協に出かけるときなどに使用しているらしい。悪への怒りの意志と、謎の石の力が発動することで、ケンの放つ「豪石!」なるキーワードに従って、鰰の姿へと変化する。なぜハタハタなのかと思えば、この魚は“神の魚”と綴るから・・・であるようだ。
 ケンが愛用しているFZRは中型バイクなのだが、日ごとに激化するホジナシ怪人との戦いに対応して発動の力が強まり続けるネイガーとは異なり、マシン=器としての限界が近づいていた。

 「これはいけなァ。ネイガーのために、いっぺ強いマシンどご用意してやらなければならね」

 秋田県Y沢市の、とあるモトショップの店主は、自らレース用にと調達してあったYZF1000をベースに、ケンの豪石を万全に受け止め、その力を適切にマシンに送り込む“豪石コンバータ”を内蔵させ、初代ショッツラーのとりあえず三倍は強力な2号マシンを開発した。このマシンはコンバータの作用によって、単独で豪石することができ、変形した状態で内外装に手を加えても、その情報を記録した上でもとのYZFに戻ることが可能だ。もっとも、エンジンやブレーキ、サスペンションなどは豪石前の状態で調整してあるため、ショッツラーの形態では、尾ひれを従来の1枚から2枚重ねに変更し、さらに「X字」に展開して高速安定性能を高める機能と、リアカウルにエアブレーキシステムを附加した程度だ。

 「名付けてマシンショッツラー・でっちり版ダス。これでネイガーはいっぺ強くなれる。立花さんとこっちゃある1000RRなんか、問題外の速さだ」

 店主はYZF1000をアキタ・ケン宛てに送り出した。
 ケンが限定解除の免許を所有しているかどうかは、店主の知るところではなかったが・・・


こちらがオリジナルのショッツラー

※ 超神ネイガーに、このようなエピソードは存在しません。あくまでつくばーど内だけでの展開です。