《マシントルネイダー》

 仮面ライダー用のマシンとして、紅いボディが出てくるのは久しぶりのことですが、これも仮面ライダーアギト=竜というモチーフから、アギト以上にドラゴニック(どこの言葉だ)な風貌を携えていますね。
 そしてこのバイクは、○○が××に変身すると、マシンも一緒に変身するという、永年のヒーローマシンの謎の変形システムに終止符を打った1台です。
 通常はHONDAのファイアーストームなるオートバイですが、津上翔一くんが仮面ライダーアギトに変身すると、ベルト部分の「オルタリング」から“オルタフォース”が発生し、この“オルタフォース”によって、ファイアーストーム自体が物質的変化を起こし、アギトもしくは「オルタリング」の記憶形状に習って「トルネイダー」へと変形するのです。
 しかも、トルネイダーに変形したあとの内部構造も、通常のガソリンエンジンとは異なるものになってしまうようです。そう、トルネイダーはオルタフォースで動くわけで、その供給元はアギト。アギトから与えられるオルタフォースを、自らの発動機にあたる“ドラゴンハート”(エンジン部分)によって増幅させ、活力としているようです。
 さらに恐るべき変形の荒技、フロントフォークがカウル部分とともにせり出し、フロントタイヤが90度近く倒れ、地面と水平状態になって敵に体当たりするという・・・
 そこまでやらなくとも、と思うのですが、通常のフォルム自体はけれん味たっぷりでなかなか良いのではないでしょうか。
《ラジコン・マシントルネイダー》
 ビートチェイサーに続くライダーマシンのラジコン第2弾。
 とはいうものの、フォルムはともかく構造は簡素化されてきました。ビートと同様のジャイロホイールシステムにより、走行とバランス制御をするのですが、トルネイダーは二まわりは小さい。仮面ライダーG3用のガードチェイサーも製品化されるとかで、より大型なガードチェイサーのことを考慮してのダウンサイジングと、低価格化を狙っているのかもしれません。
 本体の動力も単3乾電池4本で駆動する、幼児向け玩具方向に特化しました。
 さすがにコースには持ち込めませんでしたが、ツインリンクもてぎを背景にすると、仮面ライダーアギトが乗っている姿は、それなりのもんですね。