《NISSAN S110 GAZELLE》


 1979年に3代目のシルビアが誕生した際、細部にメッキパーツを多用した上級グレードの派生車としてラインナップされたこの車は、電卓型ナビゲーションコンピュータ(まるで使えなかった)をはじめとするエレクトロニクスオプションの先駆け、というエポックメーキングを数多く持っていました。
 今は当たり前のキーレスエントリーも初採用(後のモデルで)、しかしドアノブにあるボタンで暗証番号を押すというおそろしい技術でしたね。
 ツインカムのRSターボが登場し、4代目以降シャーシの大型化も図られ、車のスペックは安定していくのですが、初期型は回らない走らない。かっこだけは目を引いた・・・かもしれない。という、かなり情けないモデルです。
 フェンダーミラーが似合うといえば、似合う超ロングノーズは、どこかアメ車の雰囲気もありますね。面構成はこれでもかというほど直線ですが、これに曲面構成を施すと、ベストセラーとなった5代目のS13になっていくわけです(その中間モデルは売れなかった。売れなかったためにS13登場時にガゼールの名前も消えました。とほほ・・・) そんなしょーもないもんをなぜ取り上げるのかというと、それはもう、あの西部警察署捜査課長・木暮謙三さんが、日本に1台しか無いという白のオープン仕様ガゼールに乗っていた。からでは「断じて」なく、嵐田が免許取り立て時代にこのハードトップに乗っていたからです。