《サイクロン・初代モデル》


 インド洋に発生する暴風・サイクロンの名を持つこのマシンは、ショッカー科学陣が開発したバッタ/ヒト融合型生体改造人間の専用オートバイです。ショッカーは世界征服を企む秘密結社で、改造人間を暗躍させ、社会混乱を引き起こすカルト集団。その幹部クラスの改造人間には、頭脳明晰で強靱な肉体を持つ一般市民を選別して拉致し、肉体のみならず脳改造をも施して、作戦指揮にあたらせていました。
 バッタ/ヒト融合型改造人間の素体に選抜された青年・本郷猛は、城南大学生化学研究室きっての秀才であり、また全日本モトクロス選手権で頭角を現していた天才的なレーサーでした。
 ショッカーは、この改造人間に用いるエネルギー転換システムに風車ダイナモを採用しており、改造人間の活動エネルギーを腰部ベルトに受ける風圧で賄うことを予定していたため、本郷猛のレーサーとしての素質も合わせ、このような特殊支援武装を用意したと思われます。


 初代のサイクロンは、ジェットエンジンによって時速400kmという最高速度を引き出すスーパーバイクとして設計されていました。後部の排気管にはロケットブースターも装備されているという噂があります。
 ウイリー状態からブースター点火や、段差地形を利用してのジャンプは30mを誇り、特殊タイヤによって垂直の壁を走り抜けます。
 バッタ/ヒト融合型改造人間は、変身後にその仮面を外すことも可能で、状況に応じてこの仮面をサイクロンのシート後部に収納することもあります。サイクロンは脳波通信でリンクしており、改造人間の指令を受けて無人走行で戦闘支援を行うこともできます。また、固定武装としてのウインチワイヤーなどは、改造人間側のベルトに設置された遠隔操作スイッチで起動するようです。
 しかしこの優れた装備は、脳改造を免れた本郷猛によって奪取され、打倒ショッカーを目的に、自らを「仮面ライダー」と名乗った本郷や、二人目のライダーとなる一文字隼人の愛機として活用されることとなります。