《ギルスレイダー》

 普段はホンダXR250の形をしていますが、アギト世界における第三の仮面ライダー、葦原涼が「ギルス」に変身すると、このXRが形態変化を起こして、このような姿形になるようです。
 困ったことに、ギルス/葦原涼の正体は、アギト/津上翔一と同様に謎に包まれているため、ギルス自身がなぜ存在するのか、アギトとはどう異なるのかも不明で、ギルスレイダーという名前こそ付けられていますが、このバイクもまた、殆どの部分が謎の状態です。
 判っていることは、両サイドのリアカウルが伸縮し、バトルモード(伸びた状態)となること。ギルスの腰のバックルに納められている賢者の石と同じモノらしい緑色のクリスタルが、ギルスレイダーにも見受けられること。XR状態からはあまりにも変わりすぎる、ギルスに酷似したフォルムであること。そしてどうやら、半機械生命体らしい・・・ということです。
 アギト、ギルスは、「竜」がモチーフであるとのことで、スライダーモードに変形したマシントルネイダーは、アギト以上に「竜」に近い形となります(百足だっつー意見もありますが)。しかし、同じ変形をするとしたら、ギルスレイダーの方が、より「竜」の姿になるでしょう。
 半機械生命体であるとすれば、ギルスレイダーもギルスの賢者の石から、アギトのオルタフォースかそれに近い“力”を受け、自身の賢者の石でそれを増幅するのかもしれません。姿形がここまで変化するのは、ギルスレイダーにも賢者の石らしいクリスタルがあるからでしょう。もしくは、ギルスの変身が「異空間から出現する生体甲冑」のようにも見えるため、XRにも異空間から生体甲冑が転送され、装着変形するという仮設もあります。
 バイオマシンというメカニズムといえば、アギト世界とは因果関係を持たないですが、「仮面ライダーBLACK」が使用していた『バトルホッパー』がバッタの遺伝子を移植した生体メカバイクでした。ギルスレイダーのボディーカラーは、バトルホッパーに通じる色ですが、これは偶然でしょうね。

                      《ラジコン・ギルスレイダー》

 トルネイダー、ガードチェイサーと同シリーズのバンダイ・タイヨー共同製作。
 デザインフォルムがギルスレイダーという以外は、シリーズの2台とまったく同じ機能ですが、困ったことに乗っているのはパワーアップモードのエクシードギルスなんですね。嵐田はこのエクシードなギルスの派手派手なトゲトゲや、ぶよぶよと伸びる赤い触手がデザイン上許せなく、シンプルなギルスに赤いたすき掛けなどという暴挙は断固反対スベしなので、このギルスにはノーマル状態に戻ってもらいました。軟質ビニール製の素材のため、独自の解釈(笑)で臨めば改造手術はたやすいです。