《Knight2000》


ナイト財団の総帥ウィルトン・ナイトは、スーパー・コンピュータ・カー「ナイト2000」を開発、そのボディに1982年型ポンティアック・2ドアクーペ・トランザムを採用しました。
水素燃料を使用するターボジェット後輪駆動。銃弾をも跳ね返す強固なコーティング(分子結合膜)、そしてK.I.T.T.(キット Knight Industries Two Thousand)と呼ばれる人工知能が、ナイト2000の最大の特徴です。
ナイト財団は、ナイトインダストリー社のメセナ機構とは別格の、陰の組織としての面も持ち合わせており、自社セキュリティから世界的な危機管理と諸対策を「ナイト氏が個人的に請け負う」性格を有しています。その象徴がナイト2000と、これを駆る「現代の騎士」。そのエージェントに選ばれたのは、マイケル・ロング刑事。彼は捜査中に顔を銃撃され、瀕死の重傷を負いながらナイト財団に救われ、整形手術を施され、マイケル・ナイトとしてウィルトンの後継者であり、養子に迎えられます。
ナイト2000はマイケルと離れていても、マイケルの腕時計型通信機・コムリンクで連絡を取りあい、自走・分析・調査・追跡戦闘を展開できます。
プロトタイプに同型車のK.A.R.R.(カール)も存在し、K.I.T.T.と一騎打ちを繰り広げました。プロトタイプは自己防衛優先、K.I.T.T.は搭乗者の安全優先という基本プログラムの違いがあったようです。
ターボブーストによる最高速やジャンプ、防弾などという機能を駆使しているうちはかわいげがありましたが、敵対する相手が変わるごとに強さのインフレーションに陥り、レーザー砲が装備されたりコンバーチブルに改修されたり、スイッチ一つで無惨な姿に変形してしまうSPMモードを追加されたりミサイル装備されたりと、「それが騎士の戦いかっ」という派手さとケレンに満ちあふれていきます。
その中で普遍であったのは、常に搭乗者をいたわり、時には茶化し、サポートするK.I.T.T.の優れた頭脳でしょう。
ナイト2000は現役を退いており、新型のナイト4000が登場しています。