《SB−913Vサイドバッシャー》

オートバジン同様、バトルモードに可変型可能な、サイドカータイプのバリアブルビークル。
全長2370mm、全幅1960mm、 全高1170mmで、時速360kmを誇るが、全高にして2450mmにまで跳ね上がる非人間型2足歩行バトルモードにおいても、なんと時速120kmもの高速移動が可能だ。バトルモードはボートが分割して脚部となるが、関節構造も腕部マニピュレータの構造も、重機を連想させる。オートバジンほどの細やかな作業をさせるほど汎用性はないが、マイクロミサイルランチャーを搭載するなど、火力攻撃にその重点を置いている。


スマートブレイン・モータースの製品としては、量産機種にも思えるオートバジンに対して、カスタムメイドに近い発想で開発されているのではないかと思われる。その対象は、913コードを持つ仮面ライダーカイザ専用ということだろう。ケレンとしか考えられないフロントカウルのモールデザインを見ても、他のライダー達が扱うことは出来ても、ベストマッチにはならない。

非ヒト型ロボへの変形は、サイドカーであるというマシンデザインからは、あまりにも当たり前に移行してしまうところに、面白みを欠く。ビークルモードは、決して不格好ではないのに、バジンほどの思い入れが得られないのは不思議だ。なにより「馬人」というネーミングセンスに比べて「馬車」とは情けない。コンセプトだけを媚びたところは残念でならない。