《SB−VX0ジェットスライガー》

全長4300mm、全幅1640mmおよび全高2150mmという、小型乗用車並みのディメンションに、最高出力1900psものジェットエンジンらしき推進機関を搭載しながら、重量はわずか525kgに抑えられている、いったいどんな材質で造られているのか謎なマシンである。

その上、「ローリングホイール」と呼ばれる前輪、後輪のホイール駆動機構は、前進、左右90度回転し、スライド旋回や局地旋回を可能としている。

マイクロミサイルランチャーも搭載され、ロックオンした目標を追尾攻撃、粉砕する。これもスマートブレイン/モータースの型式コードと、同社のマーキングが施されているが、果たして市販品なのか? そうだとすれば、やはり軍需製品なのか・・・そして驚くべきことに、ジェットスライガーは量産されている。

このマシンを最初に運用したのは、スマートブレイン所属のオルフェノクが変身した仮面ライダーデルタであったが、その急襲を受けた仮面ライダーファイズは、デルタのジェットスライガーを奪うことができるのではないかと考え、デルタが使った呼び出しコードのナンバーを自分の端末であるファイズフォンに入力した。

すると、ジェットスライガーのコントロールを奪うどころか、2台目が出現し、同型同志のバトルチェイスが繰り広げられた。この際、2台目はマイクロミサイルによって粉砕されている。いずれにしても、ライダー史上最も呆れるほど「力技」なマシンである。