《ビートチェイサーシリーズ》
 未確認生命体第4号こと仮面ライダークウガは、時速400kmのオートバイで疾走、犯罪を繰り返すグロンギの未確認生命体第41号ゴ・バダー・バに翻弄されていました。
 クウガが警視庁から貸与されていた追跡機動装備「トライチェイサー2000」は、速度限界が300kmであるばかりか、クウガの戦闘を支援する未確認生物「ゴウラム」の生体装甲融合によって車体各部の金属疲労を招き、ゴ・バダー・バとの戦闘中に自走不能の損傷に至りました。
 しかし警視庁側はこのとき「トライチェイサー」の損耗度や、超人であるクウガに合わせたモデファイという側面から、後継車種の開発を進めておりました。それが「ビートチェイサー2000」です。
 ゴウラムとの融合を考慮し、500回までの融合に耐えうる特殊鋼“BT”を主要素材とし、融合時に合理的な体勢を取れる部分変形機構や、金属を主食成分とするゴウラムに対して食用液体金属タンクを装備。改良型イオンエンジン“プレスト”がもたらす最高速度は時速420kmをマークします。
 クウガが使用する際のビートチェイサーは黒いボディに赤のストライプを基調とし“レッドライン”と呼称されますが、クウガこと五代雄介が常用する際は、電気信号で車体色を変えるマトリクス機能により、銀のボディーにライトブルーのストライプという“ブルーライン”へと偽装されます。
 このページに出ている2台目のビートチェイサーは、黒/赤のボディを再塗装したもので、当時はブルーの色合いがよく分からないままに塗装したため、グリーン系のブルーになっております。ここで登場しているものが、設定色の車体となり、このつくばーど版ビートチェイサーは、“グリーンライン”という別バージョンにあいなります。
 あくまで噂ですが、グリーンラインはMPD/SAUL(警視庁未確認生命体対策班)に納品され、機動刑事G3が専用のガードチェイサーを受領するまで、装備の慣熟訓練に使用していたとの逸話もあるようです。
《ビートチェイサー・ラジコン》
タイヨー&バンダイによる傑作機(笑)。サイズは現物の8分の1で、最高速度は時速17km。これを8分の1サイズで換算すると、スケール速度は時速130km相当だそうです。
ニッカドバッテリーを車体下部に装填しており、スタート時はマックスターンから入って直進へと、ジャイロシステムでバランスを取っています。直進後はプロポ操作で自在に走りますが、砂地、草地、砂利道ではトラクションが足りず、始動できないのが情けない。
それにつけてもこのスケールは迫力があります。クウガのディティールも、きちんと再現されているので、思わず「急げ五代雄介」とか叫んでしまいそうです。