《竜頭蛇尾な牛顔と猫しっぽ?》

 「赤ガヴ」と呼ばれるベルトのバックルに、食べ物(主に菓子)を捕食させて産み出した「ブルキャンゴチゾウ」を再度セットすると生成される「仮面ライダーガヴ」の乗機。
 ヘッドカウルは闘牛を模したブルキャウルと称するが、テールエンドに至る座席部分インバーロリポップはおよそ牛の尻尾を感じさせない、むしろネコ科のそれではないかと勘繰ってしまう。捕食・生成というプロセスが、食ったものの情報を都合よく実体化させているのかもしれない。厳しく冷たく見るなら、この顔のどこが牛?


 全長2410mm、全幅1873mm、全高2771mm、乾燥重量310kgで103.0ps(75.7kw)の出力を保有する。意外にも現実的なスペックであるが、レーダー、照準器に相当する感覚器官を備えるなど、「ブルキャンゴチゾウ」による物質再構築は極めて高度な技術と言える。
 それ以上に、車体は更に銃火器モードへの変形も可能で、バギー時の車輪「ウィーループ」は1ホイールごとに4門のガドロップ発射口があり、車体内で飴玉型の硬質弾を生成し連射できる。
 なるほどテール部分がガングリップとして使われるとなると、「牛の尻尾」のままでは使い勝手が悪すぎる。それにしても本当に牛顔なのかこの「ブルキャウル」。第一印象は角には見えなくて、ぱっと見にはウーパールーパーかと思ってしまったのだが・・・