《電人−DENJIN》 地中海のコルタ島で訓練を受けた秘密捜査官・大門豊は、日本に帰国し犯罪組織Σ団の専任捜査官となる。Σ団は彼の父・大門勇博士を殺害した上、父の発明であるダイモニウム奪い、そのエネルギーを悪用しつつあった。宿縁を背負った大門は、超人的な肉体と中国拳法を駆使してΣ団を追撃するが、返り討ちに遭い、命を落としてしまう。 しかし大門は命を吹き返した。彼が少年時代に治療を受けた際、心臓虚弱の対抗策として体内に埋め込まれていた電極回路が反応し、心臓を蘇生したのだ。大門の胸に復讐の炎が燃え上がり、怒りの電流が電極回路を駆けめぐる。そのとき、父の形見となった犯罪捜査用ロボット「電人」が起動した。 電人は大門のヘルメットに内蔵された音声コントロールと、基本動作プログラムの組み合わせで稼働する。ヘリキャット、マウスカー、シーシャークの小型偵察メカを格納し、捜査支援を展開するが、ブーメランカッターやチェーンパンチ、速射破壊銃などの飛び道具を応用した格闘戦ロボットとしての用途が大半を占めた。 際だった特殊機能は、音声指令によって変形し、オートバイ形態・マシンザボーガーとして、大門の移動装備ともなる点だ。バイク形態でも小型メカや速射破壊銃の使用が可能。地上では時速300km、水上では時速130kmで走行する。 ロボット形態で大門のあとをノコノコとついてくるような、嵩張るデクノボーではないのである。 Σ団の壊滅後、大門の捜査対象は恐竜軍団へと推移。強力な敵モンスターの前に苦戦が続く。 大門博士の依頼で、ザボーガーのメンテナンス基地を設計した経緯から、大門の協力者を担っている武田博士は、電人の強化計画を立案し、松江健をエージェントとして、彼のマシンバッハにダイモニウムエネルギー発生装置を組み込み、マシンザボーガーにも改良を加え、2台のバイクを合体させるシステムを完成させる。 マシンバッハは野戦用装備として、フロントに2門のバズーガランチャー・バッハボルトを搭載する。このバッハボルトを、速射破壊銃に代わる重火器としてザボーガーに使用させ、バッハの車体をザボーガーのプロテクションパーツとして合体させ(どこがどうザボーガーとドッキングしているのかはさっぱり判らない)、ストロングザボーガーが誕生する。 ストロングザボーガーは大門の指令だけでなく、松江の指令でも活動が可能となる。 ストロングザボーガーはジェットブーメラン、ロケットチェーンパンチ、ストロングバズーカファイアーなどのパワーアップを図るが、激しい戦いの末にダイモニウムエネルギーが枯渇し、行動不能に陥る。再び大門の電極回路が呼び覚ます怒りの電流によって復活するが、最後の戦いとなった対三ツ首竜戦でストロングバズーカファイアーを連射、オーバーヒートを起こし、敵と共に自爆した。 |
《電人強化計画》 大門豊の協力者であった武田博士は、ザボーガー基地を設計・建設する際、その外観を何を思ってか電人の顔に似せてデザインした。よほどザボーガーの無骨なシルエットが気に入っていたようだ。 故意か偶然か、マシンバッハも、フォルムは電人に酷似していた。武田博士はそこに目をつけたのだ。酷似したフォルムであれば、ストロングザボーガーとして活用する強化パーツ分割を考えやすく、バッハからパージしたこれらの強化装甲を、無理なくザボーガーに装着できるのだ(ほんとか!? タイヤは? エンジンは、駆動系はどこに行っちゃうんだ!?) という話はさておき、あまりにもマイナーメジャーなマシンバッハが、キャラウィールにラインナップされるはずもない。大門の宿敵・秋月玄のマシンホークのほうが、よほどかっこいいのにラインナップされていないのだから、それはもう当然、バッハに日の目を見るチャンスはない。かつて食玩ではその逆のラインナップ(ホークがボツで、バッハが採用された)が行われたが、食玩メーカーの偉大なる英断だと思う。 つくばーどの電人強化計画 キャラウィールマシンザボーガーの頭部をはずし、テールエンドの“左右の足”をひとまとめにしてパテ盛りし、バッハのナメクジのような(失礼)テールカウルへと切った張った削ったを行う。 ザボーガーの頭部をさしこむステーの、取り付け部分を半分以下の長さまで削り取り、ヘッドライトパーツの基部(平型バーニアノズル)を接着し、塗装の下地になるサーフェイサーを吹く。 0・2mm径くらいの針金で、バッハボルトの取り付けステーを作る(上手にできませんでした)。ジャンクパーツでバッハボルトを“だいたいのカタチ”で制作する。 紅く塗る。乾いたらバッハボルトステーとボルト本体を、マシン側に接着する。 マシンバッハは、スチルで何種類かが確認でき、そのなかのタンク上部銀、後部シート付属、テールサイドに銀の稲妻ラインという仕様で一応完成。細部はもちろんアバウト。 |
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