《変形疾走する上司》

 悪夢のような犯罪や脅威から秘密裏に社会秩序を護る極秘防衛機関・CODEの司令官であるゼロは、エージェントとして適性を見出した青年・万津莫にゼッツドライバーやカプセムアイテムを与え、人々の見る悪夢を現実化させようとするナイトメアの謀略を阻止するよう指示した。
 莫はこれらのアイテムによって仮面ライダーゼッツへと変身を遂げ、類稀なる戦士の資質を発揮していく。
 その戦いは夢なのか現なのか判然としないものの、現実世界においても怪事として頻発する謎の事案が彼らの前に立ち塞がっていた。ゼッツは自らの戦闘能力とともに、専用マシンを駆りナイトメアを粉砕する。専用マシンはコードゼロイダーと呼ばれている。


 全長(バイク時):1.321m、全幅(同):0.847m、全高(同):0.773m。最高時速約297km/hのマシンは特殊内燃機関「ゼロイダーFパワー」とカプセムが持つ固有能力によって480.0ps(353.0kw)のハイパワーを出力するが、車体に投入されたバリアブルフレームの作動で全高1.952mの二足歩行ヒト型形態に変形する。
 このフレームと装甲テーラードカウルは戦車の砲弾が直撃しても耐える超高剛性素材であり、高機動性と戦闘能力を誇る。
 司令官ゼロは遠隔操作によってマシンを変形させ、ヒト型形態を通して莫との対話や指令指示にあたるが、その正体も所在も莫には明かされていない。こうしたアイテムやガジェット、秘密機関自体が莫の妄想による産物だったはずだが、莫に干渉するゼロもゼロイダーもなぜか実在する。しかし「実在する世界」と思い込ませるほどの干渉力が莫に働いていないとも言い切れない。
 過去に二足歩行へと変形するマシンの事例もあるものの、それらのマシンとコードゼロイダーの因果関係は不明だ。