《猫に小判か、棚から牡丹餅のトライアルウィン》
嵐田のエスクード、「らすかる」の積算走行距離が、22万キロに達しました。
 12万キロめに取り付けた足回り、ロードウィンのショックアブソーバーも、さすがにごまかしが利かなくなってきて、予算もないのでショックのみ更新しようと、タイヤ館つくば谷田部店にてパーツを取り寄せ、これを取り付けてもらうことになりました。
 ここでいきなりお詫びですが、らすかるの顔つきが変わっているような気がされている人、あまり気にしないでください。21万キロ到達によって開始されている「あーまーど計画」のレポートを作っていないのです。こちらはまだ未完成状態なので、あーまーどの完成の後に掲載します。
 さて猛暑の8月の週末、らすかるをピットに預けて、2年ぶりのショック交換を見物していると、はて何かが違うぞと感じました。見慣れた箱から、見慣れた白い筒と赤いブーツが転がり出てきたのですが、違和感は白い筒に青い文字のラベルが貼られていたことだったのです。
「げげっ、嵐田さん。これ、4本ともトライアルウィンです」
 店長の新井さんもぎょっとしています。尾上自動車・APIOからの誤配が発生。おいおい、これは宝の持ち腐れだぞ。と思ったものの、付けて付けられなくもないトライアルウィンの、「ロードウィンよりも伸びる足」という特性にも色気が出て、
「店長、いっちゃいますか。コイルで2インチは稼いでるし、伸びが長いと言っても伸びきることはそうそうないよ。差額は出すから」
「いいですか? それなら差額は無しで構いませんよ」
 と、その場で決定。アライメント補正も含めて作業を開始しました。
 しかし、その場に居合わせたモビィディック(仮称)白いロングエスクのたけさんは懸念して曰く、
「ロードウィンのコイルの長さが足りなくなる。サスが伸びきったときにアッパーが亜脱臼するかもしれませんよ」
 なるほど、取り付け後にタイヤを抑えて伸ばしきってみると、コイルのアッパー側が15mmほど遊び始めています。実は別メーカーのサスシステムを、Aアームスペーサーなどと共に組み込んだばかりのたけさんのクルマも、同様のトラブルに悩まされているのでした。たけさんの場合は、フロント側にもCVジョイントの抜けという問題が発生していて、らすかるよりも深刻な状態だとか。