「これはまあ、走って試してみないとわかんないね」
 というわけで、翌日さっそく、酷暑で砂漠地帯と化したいつものポイントにおもむき、足の伸びを確かめてみました。亜脱臼っぽいきしみ音はフロントからもリアからも出てきますが、よくよく考えてみると、そこまで高度なステージは、らすかるはともかく嵐田にはどうせこなせないではないか。ならば当面は慣らしながらサスの動きをなじませることに専念して、コイルスペーサーなり樹脂で抑えるなりを検討すればいいやと、いつもの行き当たりばったりな結論に達するわけです。
 いいのかそれでっ。
 とりあえずいいんです。オンロードにおいては、足の伸びに余裕ができ、コーナリングが深くなりましたし、ロードウィンでは遂に解決できなかった左リアの旋回時の異音も無くなりました。 トライアルコイルは、そのうち考えます。でもトライのコイルはレートが柔らかめなので、どちらかというと嵐田の乗り方にはなじまないんです。まあ、そのときはそのときだ。

 たけさんも、足回りの不調を解消する考察として、現在のオールドマンエミューからトライアルウィンへの換装を一つの候補に考えているようです。彼は嵐田のような場当たり指向ではないですね。どん欲というか飽くなき追求というか、要するにはまってます。
 はまっていると言えば、今回の試走に同行してオフロードデビューしたのが、V6ノマドの球坂さんと、テンロクショートの福永さん。2人ともノーマルなエスクードでしたが、コースがふかふかのパウダー状態なので、安心して走れたようです。二度のスタックを体験した福永さんは、「いやもう面白いです」。球坂さんも「また呼んでね」と、やっぱりはまりそうです。うん、もう片足太股まではまってるね。
「あー、これは車体側をなんとかしないとだめだあ」
 これはびたぁらかすたむ・わいど(最近の呼称)のコムロさんのつぶやき。相変わらず変化の止まらない彼の車については、また別のレポートで紹介したいと思います。