その程度のことで「すとらいくらすかる」とは片腹痛い?
 だが実際、オートエキスポのキャリアには、広い積載面積と50kgという積載許容量があるものの、その使い勝手は非常に悪かったのである。
 そして、すとらいくパーツは、このアタッチメントとPODにはとどまっていない。
 実はらすかるには、世界に二つしかない特注品のトランスファノブが取り付けられている。エスクードの団子のようなノブとは異なる、グリップタイプのものであり、制作者がこだわり抜いて仕上げたその形は、まるで嵐田の手の大きさ、指の長さまでを測ったのではないかと思わせるほどしっくりとなじみ、硬すぎずやわらかすぎず、らすかるを四駆に切り替えるときの高揚感をかき立ててくれるのだ。
 ノブを見ると、通常モードである2Hという刻印がない。わざわざFRと刻印されている。そこまでこだわるか(笑)という逸品だ。そして縦方向に若干長くなったノブの使い勝手は、それぞれのレンジに的確に切り替えられたという感触を伝えてくれる。
 これは、重要かつ立派なすとらいくパーツである。
 変わり種もある。
 純正サスペンションをAPIOのロードウインに交換したのは、12万キロ走行の頃。これをショックのみトライアルウインに交換したのが20万キロの頃であった。
 コイルは一生モノ。という一般ユースの常識が通用しないところまで、らすかるは走っている。縮みの動作に対して、押し戻しの力が無くなり、一時期は「ローダウンにしたの?」と言われもした。
 このため、コイルスプリングを、やはりAPIOの『V6ハードトップ用アップコイルS/P』に交換した。
 なにそれ? 知らないよ。そんなコイル・・・
 なにしろガレージセールものである。価格は1000円/本。だいすけさんが見つけて買ってきてくれた。
 S/Pコイルは前後ともロードウインと同じ巻き数で、純正コイルに比べて、確かにアップコイルということが判った。
 乗ってみた感触では、トライアル→ロード→S/Pの序列で、バネレートが上がっているように感じる。
 走らせてみると、ギッャプの大きなモノを踏み越えればそれなりに突き上げるが、リバウンドが復活した分、姿勢制御はしやすくなり、高速道路の走行も、林道走行も安定している。
 
 こうしてすとらいくバージョンへの進化を施したらすかるだが、2003年暮れの時点で、まだ目的地までの距離を38000kmほど残している。
 そう、らすかるは「月」をひとつの到達目標として走っている。
 雨にも負けず、風にも負けず・・・