ガタガタ道だぞっ、と登りつめていくと、三国峠の看板の下にはBMWなんかがいた
りする昨今。それでもこの峠の切り通しは独特のもの。冬期には四駆ですら超えられな
いほど強固な障壁を盛り土するという話ですが、もちろん冬期閉鎖の道なので、見たこ
とはありません。
「うわー、景色が違ったー」
と長女の霰。秩父側は険しい山並みと、山体の崩落を眺めてきただけに、信濃側の
長野県川上村の風景は、いかにも信州という針葉樹林の豊かな山並み。ひと言で言えば
のどかな気分になります。ここから「川上牧丘林道」へと移動するルーティングが、林
道ツーリングの一つのコース。「川上牧丘林道」は、山体崩落の進むさなかをぬけてい
る道で、ガレ場主体の面白いルートですが、大雨の直後だったので今回はパス。
山を下りてしばし走ると、JR小海線の最高地点と、一番高度の高い駅・野辺山駅が
待ち受け、そこに八ヶ岳の高原が広がっています。
ちょうど自分が自分の子供の歳の頃に、野辺山から八ヶ岳を臨む街道沿いの野原で、
毎年のように夏のキャンプを張った記憶があります。いや、キャンプを張ったのは親で
すが、連れてこられた頃の記憶をたどると、好き勝手にどこでもテントを設営できたな
あと・・・
同じ場所で同じアングルの写真を撮っても、変わらないのは山並みの姿だけです。
|
|