サバンナの宝箱

 サラトガ・スプリングス(ニューヨーク)にあるスキッドモア・カレッジに在学中、専攻していた動物学のなかでアフリカに魅せられ、アフリカに留学する。留学後に大学を休学しマサイマラ国立保護区のロッジで働く。大学卒業後、バックパック一つを背負ってのアフリカで就職探しをするが、失敗して一度はアメリカに戻ることになってしまう。滝田さんは、ここから腰を据えて道を探し始め、2000年にナイロビ大学獣医学部への編入を果たし、「獣の女医」へのアタックが始まる。
 『サバンナの宝箱』は、前作『晴れときどき、サバンナ』に続くエッセイ。笑える上に、泣ける。そして観光では知り得ない、生きているアフリカを伝えてくれる。

 幻冬舎刊 (2006年12月出版)


 表紙は滝田さん痛恨のスタックシーン。軽量のエスクードといえども、草地に隠れた巨大なくぼみにはまってしまっては、助けが来るまで昼寝で待つしかなかったとか。2006年3月の撮影。
 本書には、「エスクード」という言葉は一言も出てこない(ランドクルーザー、は固有名詞で出てくるのに)が、「私の車」という言葉は、このエスクードを示している。
 晴れ、ときどきサバンナ

 前作の『晴れ、ときどきサバンナ』、2007年2月10日、文庫本化され復活(幻冬舎刊)
 そこにはまだ、獣の女医は生まれていない。アフリカで暮らしたい。アフリカで暮らすためには。これがアフリカ! 滝田さんが学問で学んだアフリカと、実際に現地で出逢ったアフリカとのギャップと、それを乗り越えて突き進んでいく最初の一歩。
 

 ちなみに、「帯」のドレスのモデルは、滝田さんじゃありません(余計なことを書くな)