《ガンダムカフェでブランチを》


 強襲揚陸艦WBのハンガーでメシを食っている気分。というより、メシ食ってるところをガンダムに強襲されているような雰囲気がある。ハンガーのガンダムは、ときどき頭部を左右120度くらいの範囲で動かすのだが、
 「うわ、こっち向くなあ」
 という気分になってしまう。ちょうどバルカン砲でロックオンされる位置関係なのだ。店内は、地球連邦軍の士官専用ラウンジのようにも思えるし、ジオン公国のバーのようでもある。中間とればサイド6のクラブあたりか。
 でもここは松戸駅前。ガンダムミュージアムの中である。
 霙がオーダーしたのは、「ニューヤークプレート」と呼ばれるハンバーグランチ。ニューヤークはジオン占領区の街で、。物資は豊富なのか、分厚いハンバーグステーキと分厚いトマトスライス、ベーコン2枚、マグロのステーキ、スペアリブ、イカリング3個、コーンサラダにライスと盛りだくさん。
 「ザビ家の食卓」というコースものを頼もうとしたのだけれど、最低でも90分はかかると言われ、時間の関係で「エースパイロットの食事」に変更した。ちょっと酸味が強すぎのビーフシチューに、サーモンサラダ、白身魚のフライと、なぜか巻き寿司と卵焼き・・・ バーカウンターに、お忍びで、黒い三連星のガイア大尉が来ていた。霙と写真を撮らせていただく(マジにとらないように)
 黒い三連星というのは俗称に過ぎず、正式な名称は「突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付き特務小隊」だと教えられたが、とても暗唱できない。