そういえば、これだけ八ヶ岳界隈に出ているのに、つくばーどの下見から本戦に、ちっとも移行しません。後ろめたさを感じつつも、今回は夏休みの自由研究対策。何を見つけ出すことになるのか・・・
 夏休み突入と同時に出かけた、群馬・長野経由の山梨県。自由研究の素材になりそうなスポットを訪ね歩く、一泊二日のそれは名目。でも素材はないより持っていた方が、あとできっと役に立つ。
 長野県佐久市の旧中込中学校は、むかしの学校はどんなものだったかを知るための格好の場所。机の大きさと仕掛けや、ノート代わりの石板。それにもまして、霰たちには校舎とは思えないような建築様式。
 「足踏みオルガンは、まだ学校にあるよ」
 
「ステンドグラスがついてるなんて、おしゃれだねー」
 旧中込中は、洋風建築として現存する国内最古の建物だとか。ステンドグラスもこの建物の特徴だ。
 晴れ渡る佐久から野辺山へ移動すると、急激な標高の変化で突然雲の中へ。清里あたりは何も見えない。
 清泉寮近くで、ヤマネの生態を観察する予定は困難となり、パネル展示で森の様子を観察。つくばーど基地周辺とは、木々の種類が全く異なる。
 清泉寮と言えばソフトクリーム・・・ではなく、ポール・ラッシュ博士の開学の話にならねばいけないのだが、もうすっかり観光拠点。そのわりには、清里は方向性を見誤ったか、ここ数年衰退している。
 昔の学校、気象の変化、ヤマネと森の生態が調べられたので、大泉のアイリッシュパブにて一休み。
 「イギリスとアイルランドってどうちがうの?」
 
「カウンターに座っても良いですかー?」
 イングランドのそれとは異なり、アイリッシュパブには、子供が入店できるという文化があるそうだ。もちろんアルコールは御法度だが、アイリッシュサンデーを平らげ、土曜日の自主学習は完了する。