いざ 鎌倉へ
寺社仏閣は二の次に
 「鎌倉に行きます」
 「なにをしに?」
 「またなにか企んでる?」
 「行けばわかるのだ」
 早朝の高速道路を使えば2時間ちょっとで行ける距離にありながら、混雑と渋滞の町なかに入っていくのはいやだなあと、遠ざかっていた鎌倉。それだったら鉄道で行けばいいのに、電車に乗っていくのがまたいやな性分のため、知っているようで知らないことが多い町です。。
 しかし、クリスマスが終わって初詣までの間隙を縫えば、案外楽に行けるのではないか? 紫陽花の季節ではないけれど、逆に乾燥していて山道も凍ったりぬかるんだりせずに歩けるのではないか?
 そういう皮算用で古都の町並み・・・というより城塞都市と云われた鎌倉の山の背を歩いてみようと、午前6時の到着。
 もちろん、ハイキングだ、とだけは告げてあります。
 しかし、実際に歩いたことはないので、どんな地形かは知りません。
 そこで、ひょっとすると歩いたことがあるかもよ? と勝手に思いこんで、隣町・横浜在住のじゅんきちさんに、北鎌倉から長谷まで歩くハイキングコースについて、事前に訊ねておきました。

 「私が前に通った切り通しは 化粧坂切り通しでした。岩がゴロゴロしてて寂しいところで、上りきったら源氏山公園。1人で歩いていたので、メッチャ怖かった覚えがあります」
 「うちは浄智寺から上がるんだけれど、ルートは似てますかね?」

 
化粧坂切り通しの方は、横浜の我が家から元町に出かけたコースよりも楽ですよー」

 かくして大仏コースと呼ばれるハイキングルートに分け入るのですが、聞いた相手のスキルを我が家と比較するのを忘れていた!
 
「ほんとにじゅんきちさん、楽だって言ったのーっ?」
 「お父さん、いきなりペースが落ちてるし!」

 
連れて行った奴らの体力と自分の運動不足を比較するのも忘れていた! こりゃあ新田義貞、化粧坂切り通しなんか攻めても、こんなところを慣れている地元勢に待ち伏せ喰らって負けるわけだよ。
 しかし尾根に上がってしまうと起伏はあるものの、馬の背と森の中を同時に楽しみながら進める面白いルート。地図を確認するふりをして一休みしながら(なさけねー)、葛原岡神社を経由して銭洗弁天、佐助稲荷と歩きつないで鎌倉駅へ戻ります。