寒稽古と称して出歩いていたのが霰と霙にばれた途端、
 
「そんな寒稽古はぬるいーっ かまくら作って汗をかくのが寒稽古!」
 
「雪の中に行くなら雪合戦でしょー!」
 普通さ、そういうときはスキーに連れて行けとかスノーボード教えろとか言うものじゃないのか? とは思ったのだけれど、かまくらと雪合戦で良いなら話は早い。寒稽古の第2幕から数日経過しているので、雪の量は多少少なくなってしまったかという心配はともかく、朝イチで那須へと走ります。
 2対1でハンデ戦・・・なんていうのは甘い考えで、奴らに対してこちらは投影面積二倍以上、しかも撮影しながら片手でしか雪玉を作って投げられないという極めて不利な戦局です。そのうえこいつら、容赦なく胸から上を狙ってくるので、カメラに被弾しないように駆け回るのがまた大変。結局はマジになって応戦するという、大人げない展開となるのです。
 つくばーど基地に降る雪とは異なり、数日経ってもさらさらの粉雪。暖冬で少なめと言いながらも、那須高原の雪は想像以上に良い雪質です。ああもちろん、このての雪だと雪玉やかまくらを作るのにはコツが要るのですけどね。雪原をヒトの足で駆け回るのには、びしょぬれにならないので具合が良い。進んで寝そべったり転げ回っていたのは、れいんさんには内緒です。

 丘をひとつ越えると、作りたてのチーズからケーキを仕上げる工房があり、お茶を飲みながら3種類(実は4種類)のチーズケーキを楽しみます。

 「ベイクドなのにとろけるように柔らかい」
 
「クリームチーズも濃い味だね」

 ベイクドチーズケーキは、作りたてもおいしいけれど、少し日数を待ってから食べると、よりコクのある風味になるとか。お店のオーナーさんは、偶然にもエスクードの所有者でした。が、このエスクードは残念ながら退役となるそうで、Sレイド的に言えば、永遠にすれ違ってしまうところを、ラストチャンスで巡り逢うこととなりました。お店はEレイドにて出題中。