博物館へ ちょっと電車で
交通博物館と国立科学博物館めぐり
 初めて乗ったTXにはちょっとあきれました。
 秋葉原・つくば45分(快速)の実現とはいえ、車両がつくばトンネルに入った瞬間、その速度がもたらす勢いで、つくば駅(地下駅)のホームで耳が痛くなるほどの気圧変化が起こる。車両に乗っていても、やはりトンネルや切り通しを駆け抜ける際に、気圧変化で耳が痛くなる。あんなのにはとても毎日は乗れません。

 そんな印象を持ちながら降り立った秋葉原。万世橋のたもとのJR交通博物館にでかけました。さいたま市に転出の決まった同館は、06年5月に閉館となるのです。
 鉄道ファンではありませんが、子供の頃、祖父に何度も連れて行ってもらった場所に、ちょっと足を運んでみたくなった。以前出かけたのも、20年も前だったと思います。
 旧万世橋駅の遺構見学にも参加したかったけれど、ものすごい長蛇の列で、断念。一通り順路を見学して、博物館そのものにそっと別れを告げてきました。ここにも時の流れがあって、かつて僕が祖父に写真を撮ってもらった0系新幹線の前で、僕が自分の娘たちの写真を撮っています。
 この0系も、国鉄の所有だった時代には誇らしげな佇まいであったものが、今はJR東日本管理のこの施設の中に残された、JR東海の車両。化粧直しは続けられているものの、肩身は狭そうです。そういえば、僕の記憶よりも遙かに大規模となった鉄道模型のパノラマコーナーは、様々な新幹線車両がデモ走行していましたが、0系が動くことはありませんでした。
 500系ってかっこいいなあと思いながらも、新幹線というのはなぜか0系のシルエットが浮かんできます。ところで、500系ってJR西日本ですよね? これは動いていた。なんでだろう? 単に0系が現役を退いた型式だから?