男鹿半島の入道崎には、交会点はありません。緯度線の通過点がモニュメント化され、何故かそれとクロスする南北方向の軸線を際だたせています。まあ昔はこのモニュメント自体存在しなかったのですが、それよりも目を見張るのは、大潟村では地平線のように見えた西の景色が、水平線に変わること。

 「海が青い!」
 「草原の向こうから波の音が聞こえるのって不思議だー」


 あー、こりゃきっと八郎潟の景色のインパクトはすっ飛んでいるぞ。
 男鹿半島といえば、なまはげの土地ですが、実物と出会い頭に遭遇でもしなければ、今の子供は人形では怖がりもしない。それは多少不満ながら、昼時に何が食べたいかと問うた答えが、ハンバーガーではなく「いくら丼」というところは、どこへ出かけてきているかを理解していてほほえましいです。
 ハイシーズンには早く、お客はまばら。入道崎会館の食堂のおばちゃんが、「じょっぱ汁」をおまけに付けてくれました。やや甘めの味付けだったけれど、具はボリューム満点。うーむ、ここでつくばーどのイベントやっても良いなあ・・・

 半島をぐるりと巡りながら、寒風山にも登ります。べたなコースには違いないけれど、間近で見た八郎潟や入道崎への海岸線をパノラマで眺められるのは、やっぱりはずせない・・・などとうそぶきながら、ちゃっかり林道にも寄り道しているわけですが。
 秋田から角館あたりは、満腹感の影響でドライバー以外熟睡。田沢湖には超神ネイガーが来ていたのに、時間が間に合わず、田沢湖祭りの混雑を懸念してパス。買い出しトライアルのCP点検をしながら岩手県雫石のペンションアルカディアに移動します。我が家はここで夕食、東北ミーティングに参加するコムロ夫妻も同じ宿に停泊ですが、彼等は近くの焼き肉と冷麺の店へ。
 天然温泉のお風呂に浸かったあと、女性陣はダイニングのテーブルゲームコーナーで白熱のバトル。この間、別の宿にいるkawaさん、TA01Wさんと連絡を取り、街道沿いのファーストフードで夜会を開催。はまたにさん夫妻と嵐田風花さんから、この日発売された4×4マガジンのESCLEV紹介ページを写したメールが届き(秋田と盛岡では手に入らなかった)、ミーティング前夜のエスクード談義は盛況となるのでした。
 適度な風と低い湿度、なにしろ一日中天候に恵まれ、夏休みの家族旅行としては盛りだくさんの週末です。