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センター試験が始まった週末、ジンクス通りに八丈島沖を低気圧が北上し、大陸から張り出した寒気に接触した。そうすると、関東の太平洋側にも雪が降る。都心でも積雪10cmの混乱がが生じている頃、BLUEらすかるは内房を東へと走っていた。
もちろん、その日がジンクスを背負うセンター試験の日であることは、すっかり忘れていて、南房総巡りに雪が降るのは初めてだなあと、のんきなツーリングが行われていたのである。
内房は、富津館山道路の開通で、要所要所の漁港をスルーしてしまうようになった。それではつまらないので127号線を走りつなぎ、漁港の食堂で寿司やら天重やら刺身定食を平らげ、枇杷のソフトクリームやら枇杷ジュースやら枇杷カレーやらを物色する。要するに食い倒れツーリングではないか。
だって女性陣が4人だもの。みるみるうちに、BLUEらすかるのラゲッジスペースは買い物袋で埋まっていく。この調子で明日の外房でも買い出しをするのか?
今までと少し異なるのは、見慣れたメータークラスタの中の燃料系が、ゆっくりと動いていること。5名乗車、東関東道、館山道とも四駆。しかし燃料消費は少ない。
TD61Wは確かに11系とは違う。先代のとるねーどらすかるでは、往路で一度給油をしなければ、房総半島を一巡りするのは辛い行程だった。それに加えてトルクの太さが雪道でも安定した走行能力を発揮する。
ただ、雪だ雪だと言えていたのは保田の漁港まで。127号線のトンネルを抜けるごとにみぞれが雨に変わり、館山にたどり着く頃には曇り空になっていた。
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