2016年6月17日、587000キロに到達した。
 知り得る限り、これがスズキエスクードが持っている積算走行距離のバッケンレコード。その逸話を知り、あとを追いかけてから17年もかかってしまった。此処から先は掛け値なしの未開の地だ。

 とるねーどらすかるによる最初のトライアルは道半ばで座礁した。そうして野心を引き継いで走らせたのがBLUEらすかるだ。17年の内の11年弱を費やした。
 このエスクードを手に入れたとき、すでに3代目が登場しており、今また4代目を街で見かけるようになっている。
 この間の折れかかったり折れたりの故障修理記録をここでは綴らないが、満身創痍。それはきっと僕の未熟によるものだろう。
 しかし歩は止めたくない。
 7月7日、仙台はやませの影響で21℃という肌寒さ。加えて天の川を見上げることのできない曇天。オイル交換を済ませて590000キロの撮影点に選んだフェリー埠頭には、苫小牧へ向かうため乗船待ちするオートバイの多いこと。
 リアのみデューラーAТ694を新調してから5000キロほど。どこかへ行きたくなるけれど、まだ木曜日だ。当面、距離の加算は仕事の足として使うのみになりそうだ。