2016年9月15日、600000キロを越えた。
 スズキエスクードが持っている積算走行距離バッケンレコードを更新している。はずなのだが、案外実感の沸かないものである。追いかけてきたものが無くなった。という虚無感からかもしれない。

 東北暮らしが5年半になる。ベースとなっている仙台市にBLUEらすかるを持ってきてすぐ、33万キロを刻んでいた。5年半で27万キロを走らせてきたことを振り返ると、1カ月あたり4000キロ程度の運用。意外とローペースであった(自分比)
 このE‐ТD61Wは96年式。いつのまにか20年前のクルマになってしまった。4代目エスクードと比較するなど何の意味もないほど、コンセプトも対極。しかし当時はこれで良かったし、手足になじんでしまえば今なおこれ以上のツールはない。何か別のクルマに乗りたいか?と問われれば、それはすでに所有しているから問題ないと答えられる。
 つまり、偏屈なのだ。偏屈は人には理解してもらえないが、自身は贅沢をしている。
 だって、この齢で、フレームと車体以外のかなりの部分が更新されており、三基目のエンジンは今時点で6万キロでしかないのだ。
 そして今回の記録更新にあわせて次女の霙が運転免許を取得した。頼もしい助手を増やし、エスクード誕生30周年までどこまで距離を塗り替えていけるか、新たな目標を立てていきたい。