2019年6月21日、732800キロを迎えた。。
 この数字が何を意味するかと言えば、地球を離れた宇宙往還機が月まで飛行し、再び地球の静止衛星軌道まで戻ってきた計算となるのだ。
 

 思いがけず、八戸経由で岩手県洋野町への往復が距離を伸ばし、地球・月往還の残すところ、あと36000キロを刻んだ。BLUEらすかるは気象衛星が周回する軌道まで帰還してきた。
 ここから地球の地表を一周分の90%走るだけで、所期の目標は達成される。
 あの「初代はやぶさ」はそれを僅か2時間で再突入したが、現在のペースで考えると、早い線で見積もってもまだ1年はかかると思われる。
 事を急いで大気圏で燃え尽きてしまうわけにはいかないので、慌てず歩を進めるのみ。恨み言を言うわけではないが、かつてベストカー誌上で「ちょっとやそっとで出来ることじゃない」と断言されたことがある。
 だがここまで来た。
 自分自身でも未踏の道のりはもうすぐゴールをくぐる。