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一連のエンジン不調を、症状ごとにバルブ、センサー、ホース類と補機の総交換で調整してきたが、決定的な改善には至らず、最後の最後でインジェクターからの燃料漏れも始まってしまった。
もはや補機交換だけでどうにかなる状態ではなくなり、エンジンブロックを交換することになった。
先代らすかるのH20Aではオーバーホールを行ったが、今回はブロック丸ごと載せ替え。補機類の交換が済んでいることが、オーバーホールよりもリビルドエンジン選択の判断に役立った。エンジンマウントも完全につぶれており、これも新調。旧エンジン脱着の際、タワーバーマウント部分の防錆処置も施した。
エンジンをおろして発見された、ラジエターまわりの錆の進行もひどく、冷却液の送水管も交換する必要があった。ところが、在庫保管されていたパイプと、搬入されたリビルドエンジンのサーモスタット部分の接合に及んで、双方H25A用の部品でありながら、取り付けボルト位置が異なっており、パイプの取り回しも若干変更されていることが判明した。
H25AはTD61W、TD62Wの2車種にわたって使われたエンジンだが、61W、62Wともに一代限りであるため、モデルチェンジ時以外に小変更やマイナーチェンジを受けたことはないはず。しかし実際に、8年式のパーツが9年式のエンジンに取り付けられなかった。61Wの後期には、既に62W用のエンジン構成が採用されていたのだろうか?
何はともあれ、修理完了。1年ちょっとの格闘を続けてくれたスズキ自販茨城のスタッフの根気強さに感謝したい。
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