9月9日。積算走行距離が19万キロを刻んだのは、関越道から北関東道に乗り換える高崎JCTでのこと。そのまま伊勢崎インターまで何事もなく走ってきたが、17号バイパスに降りた直後、エンジンが不調を来した。2気筒くらい点火していない様子で、回らないため加速も得られない。夜も遅く休業日の車屋に連絡を取るわけにもいかず、だましだまし帰宅する。
 翌日の点検で、イグニッションコイルの劣化が3気筒に及んでいたことが判り、ダイレクトイグニッション6個を交換。しかし3気筒で走らせた影響か、1500回転から2500回転の領域でもたつき、3000回転以上も回りにくい状況のまま、連休に入ってしまい、再点検を受けることができない。
 ひとまず添加剤としてシリンダー内壁の表面処理剤を入れてみたが、規定にある距離数(封入直後に30km)しか走らせていないことと、コーティングが安定するまで1500kmほど走行が必要のため、1週間様子を見ることに。ピストンリングまでは壊れていないと思うが、車検まで待たずに手を入れなくてはならないかもしれない。

 

 電気系統の修理によって点火は正常値に戻ったが、アイドリングが上がらない。燃料が来ていないか、空気が来ていないか。自己診断システムは、かけるごとに警告シグナルのパターンが変わる。どのみちそこかしこが劣化しているならば、双方とも疑って替えられるものを替えてしまうことに。
 クランク角センサ、ISCバルブ、EGRバルブ、スロットルボディー、水温センサを、スペアエンジンから移植。エアフロ、ストレーナー、燃料ポンプを新調。スズキの若い整備士は、エンジンをおろさずに作業を完遂してくれたが、スロットルやEGRバルブの交換は手間がかかったのではないだろうか。
 これで不調が改善されないと、ECUという懸念も出てきそう。おそるおそるキーをひねると、ポンプの動作音が元気よくして無事に始動。だが「Check Engine」のランプが消えない。走り出してもいくらもしないうちにストール。もう一度診断にかけると、O2センサに異常が出た。しかしO2センサは以前パンクして新調したばかりである。さらにチェックしていくと、コネクターのいくつかが接触不良と判明した。
 約1ヶ月を費やすこととなったが、ひとまず不具合は解消された。試運転の初日は泣きを見たが、2日目には全力運転も含めて300kmを走行し、異常は再発していない。