らすかるマーキングを制作
制作・貼り付け いーむらーとさん


左上が先代のデザイン。基本形をそのままに、メッセージ部分を書き換えて左下デザインに変更。



 先代のイメージとは異なる二番機だが、時間をかけて手を入れていくことで、思い入れも先代同様に深まっていくだろう。
 その折り、工房いーむらーとさんから「新しいマーキングが出来上がったよ」との連絡。
 二番機へのらすかる化の第1段階作業は、このマーキング貼り付けから始まった。
 先代のデータを元に、BLUEらすかるとしてのメッセージをどう作り直すか。BLUEと大見得を切るには「RASCAL」のロゴの色が赤では変だ。しばらく考えた末、そこにはUや2といった二番機コードは付加せず、そのままのロゴと色を踏襲。銀文字で書き込む(切り出す)メッセージ部分で、先代を継ぐものというアピールをすることに。
 型式については、E−TD61Wへと変更。
 このマーキングは、センターラインの黒を含めて構成上3色。カッティングパーツとしては4ブロックに分割されたものとなっている。
 依頼する方は簡単だけれど、エスクードのブリスターフェンダーが持つ三次元曲面に、これを貼り込んでいくのは、
 「難しいんだぜー」
 ということだ(そりゃそうだろう)。窓枠のキャラクターラインと、ブリスターのラインは並行ではない。その中間バランスを出しながら、変な傾きをさせないことと、文字列自体の歪みを発生させないテクニックが必要。
 はるちゃん(社長様に向かってこう呼んでしまって良いのか?)の職人わざは、たとえば文字の貼り込みの流れを上に向けるか、下に向けるかなど、圧着の力加減を巧みに変える。歪みが生じる懸念のある場所では、台紙の一部を切り込みする。拝見していて勉強になるが、なかなか真似は出来ない。
 こうしてBLUEらすかるの証しが刻み込まれていく。