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BLUEらすかるの運用は通勤仕様であったり家族搬送用であったり・・・と、くどくど言うまでもなくRVであって、ばりばりのCCVだなどとは思っていない。何か血迷って廃道のようなところに紛れ込んでしまえば、もうお手上げするしかない。だからそんなところへは行かない(おい、結論が早いぞ)のだが、
「そりゃーお前、ドライバーの腕のせいだ」
と言われるのを覚悟の上で、備えだけは確認しておこうという趣旨の試運転。
しかしやってみたら、案の定ドライバーがへたくそでどうしようもないので、同行してくれたこし亀さんに、オフロードコースでの試乗をしてもらった。
アライグマ足は、そこそこリアの伸びを活かして、モーグル地形を走れるようになった。ノーマルサスペンションでは、サイドシルをコブにこすりつけてしまうところを、フレームレベルですませることが可能だ。ラダーフレームにボディーを載せているといっても、ボディ剛性は高くはない。サイドシルが変形して上方に歪むと、初代エスクもドアは開かなくなるのだ。これがフレームで済んでいるうちは、なんとかなる。
「タイヤ径も含めて、前で50mm、後ろが80mmは上がっているんでしたか? このクリアランスは役に立っていますね。2500ccのトルクも、1600ccと比べると扱いやすい」(こし亀さん)
リアサスのリジットの動きも、ノーマル時に比べるとよく動いている。もちろん、この足を組んだたけさんが言うように、片方が伸びるのに対して反対側の縮みは、ホイールハウス内部の空間に限界があるので油断できないが、あえてライトクロカンだと逃げるなら、充分な性能だと思う。
実際には、V6の低速走行は、もっさりとしている。ヒルクライムなどを試すと、直4の方が瞬発力をみせる。そこはまあ、低速トルクの出方の違いもあるので、慣れというところか。
タイヤについては、雨降りの土のコースで、時間の経過とともに不利になっていった。デューラーAT694はコブにおいて、ドライ状態ですでにトラクションがかからない。接地圧を高めておけばそれはクリアできるが、泥捌けは悪く、ウエット状態が濃厚になってくると、ヒルクライムも苦手となる。
丸太V字のようなセクションでは、軟らかめのサイドウォールがよく食いつく。ただ天然の岩場地形で岩場で同じことをしたら、サイドウォールが無事であるかどうかはちょっと不安。
あとは、やっぱりドライバーの腕の向上か・・・
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