オフロードコースでの慣熟運転
やっぱり遊んでいるだけという見方も・・・
 BLUEらすかるの通称アライグマ足は、リアサスの伸びを活用する設定で組まれている。
 フロントは従来通りのショックマウントを使って、延長キット追加とキャンバー補正をかけているが、リア側は少し手が加えられ、ランチョRS9001を組み込むため、ステム変換パーツによって、いわゆる眼鏡マウント(というのが適切な表現かどうかは不安)の取り付けが出来るようになっている。

 「RS9001にステム変換器をつけて、長さはショックだけで527mmあるんです。これの適合車種というのを調べていくと、なんとパジェロioの純正長でこれくらいのようです。
 かたや、ノーマルのエスクード(初代)の純正長は、約430mm。約10cmの差があるわけで、これを『なにぃ〜!』といわずにはいられない」

 この足まわりを組んだ、たけさんの談。
 ライトクロスカントリーとはいえ、せめてノーマルのジムニーくらいには走りたいという彼の考え方から、この組み合わせやコイル、コイルスペーサー、Aアームスペーサー等が用いられている。
 それではどれほどの走破性が得られているのかといえば、前後バンパーやフロントエクステンションバーが、依然として対地角度をスポイルしてしまうのだが、低難度のロックセクションならば、ラインが決まれば想像以上に楽に乗り越えられる。経験値が下館オフロードコースのロックセクションだけなので、どこへ行っても通じるかと言えば、まだまだ怪しいところだが、オープンデフのオールテレーンで対角線スタックにも陥らずこれが出来るのだから、確かに走破性は高くなった。その分、タンクガードくらい用意しないと、別の不安材料が生じてもいる。
 TD61Wは、ツアラー指向のモデルだが、ツアラーという割にはちょっともっさり感が強いV6−2500ccの特性も、実際には低速トルクをうまく使うことで、乗り上げやアクセルコントロールがしやすいものなのだとわかってきた。
 ツボにはまると意外と走る。あとはやっぱり、ドライバーの練習次第なのだろう・・・ 慣熟運転中、メンバーをぶつけているので、まだラインの読みが甘い。