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つくばーど採用歴代エスクード史 その9の弐 |
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その名は「OMEGA」 |
「らすかる」を継ぐもの |
「らすかる」という名前をつけたのは長女の霰が幼児だった頃の逸話で、つけた本人が既に覚えていないというあんまりな21世紀。今考えると、霰が「らすかるー」と言いながら指をさしていたのは当時乗っていたTA11Wではなく、その車内に置いてあったアライグマのぬいぐるみだったのではないかという恐ろしい結論に行きつくのです。
いやいや、いまさらだよそんなの。
幸いなことに本人が覚えていないんだからもうその逸話の真相はブラックホールにでも放り込んでしまいます。
なにしろ我が家では誰一人うちのクルマを「エスクード」とは呼ばないのです。恐るべし英才教育の成果。
しかもですよ、その霰が運転免許を取ったときに、三代目アルトラパンを買ってやろうとしたら全力で拒否され、「クルマって背が高めで角ばっているものでしょ?」との答えが跳ね返ってきたという喜んでいいのか泣いちゃっていいのかよくわからない顛末でした。
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ともあれ「ラスカル」ではありません、「らすかる」です。
どこがどう違うんだ? と言われると多少は困りますが、つくばーど®運用(代車も含む)9台目のエスクード、初代では七代目にあたり三代目のらすかるを襲名する、あいかわらずややこしい趣味の塊です。
問題は、「知らない人が見たらおんなじエスクードにしか見えないうえに、こっちを何て呼べばいいのよ?」などという家庭内識別の必要が出てきたことです。
BLUEらすかるの命名は、「BLUE」という言葉遊びが絶妙の発見でした。即ちB(こ)L(り)U(な)E(い)のアナグラムはそうそう作り出せるものではありません。
今回もマイアミブルーメタリックⅡの車体色ですから、「BLUEらすかる」までは共有可能です。しかしそれでは紛らわしいことこの上ない。といって「1号」「2号」は我がエスクード仲間の和邇さんが「V3」まで使っているので重複は避けたい。 |
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懲りないけれど凝りました |
そこで無い知識と足りないボキャブラリィを振り絞って考えたわけです。生涯最後になるかどうかは別としても、まあおそらく初代でV6‐2500を手に入れられるのはこれがラストチャンスであろうと。
「Z」でも良かったんですよ。スズキの「S」を後ろにくっつけると、2500の「25」に見えなくもない。ところが、
「『Zちゃん』は実家のホンダZ360と被るから不許可です」
と家内からダメ出しを受けてしまいました。いや何もちゃんづけで呼ばなくてもいいんだけど。
いずれにしてもアルファベット最後の文字(超合金Zじゃあるまいしと後から気がついた)は使えないので、ギリシャ文字最後の「Ω」を持ってくることにしました。「オーム」、ではなく「OMEGA」です。
でもこれは「BLUE」のように平仮名打ちしても意味不明の変換しかできません。
それはすぐに分かったので、今度は文字列を分解してそれぞれに意味を持たせる試みです。
とるねーどらすかる、BLUEらすかるを引き継ぐうえで、前2台の実績として残されているのは「月軌道までの距離を初めて走った」「そこから地球帰還を果たす距離を達成した」ことです。
今度のエスクードでそれをやるつもりはありませんが、同じエスクードならそれだけの野心を抱ける力量はあろうと。
Orbit Moon/Earth Going Ambition(名詞他を羅列しただけですが)。案外短絡的に一晩で決まってしまいました。正式呼称「BLUEらすかるΩ」。
それではめでたく名前も決まったところで、しばらく隠しておこうと他県に単身赴任中の次女・霙にこれを預けて、つくばーど基地では数少なくストックされているパーツを持ち出そうとしていたところ、
「Dレンジで停止中にエンジンがぶるぶる震えますよ。なんですかこの異常っぷりは」
霙から驚きの連絡が入りまして、なんとも飽きの来ない走り出しとなっています。 |
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