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このエスクードは97年式のTA51W。長距離ツーリングを行うことがあるものの、
クロスカントリーなどの使われ方はしていない個体である。走行距離は約7万キロ。
エンジン始動後、異音が発生していた。
異音は、ファンベルトの鳴き。ユーザーの談によると、
「エンジン回転で3000rpmあたりからベルトが鳴くのと、漠然とエンジンの回転が
重いと感じる」ということであった。
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この症状から、ファンベルトの張りを強めに調整して様子を見ようとしたが、
調整後約5キロ程度の走行中に「ドーン」という大きな音がして、さらにボンネ
ット前部から煙が出てきた。
エンジンルームでは、ファンベルトが外れ、ラジエター及びラジエターファン
も破損していた。
整備工場へ引き返しかけたがオーバーヒートの状態が著しく自走を断念した。
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このトラブルでの修理内容は
・ラジエターコアに握り拳が入るくらいの穴が開いていたため、丸ごと新品に交換。
・ファンベルトのテンションプーリーを固定するアルミ製金具(エアコンコンプレッ
サーの取り付け台座を兼ねている)が、テンションプーリーを取り付けている部分
から二つに折れていたため、交換。
・ファンクラッチ(ラジエターファンに組み込まれている流体継手の一種)が固着して
いたため、交換。
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後日、破損部品を見る機会ができた。
最初に行われたファンベルトの調整に問題があったのではないかと思われていたが、
テンションプーリー固定金具に、以前からクラックが入っていたのではないかという推
測が新たに生じた。
破断箇所を見てみると、断面の色が違ってみえる部分があった。
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