尾上茂。二階堂裕。スズキジムニーの国際的な大家であることは、今更言うまでもない。方やプロショップアピオの会長として数多くのコンプリートジムニーをプロデュースし、此方日本ジムニークラブの会長を務める、押しも押されもしないジムニアンたちである。
 しかし、それだけではない。
 尾上氏はオーストラリアンサファリに始まり、アジアンラリー、パリ・ダカールラリーをスズキエスクードで駆け抜けたパイオニア。そのエスクードを世に送り出したのが、他ならぬ二階堂氏のSUZUKI時代における履歴なのだ。
 エスクードの産みの親と育ての親と言っても過言ではない両氏が、これまでそれぞれのポジションからエスクードを論ずることはあったが、意気投合して語り合う機会は、この四半世紀、あるようで無かった。
 エスクード、GRANDVITARAをこよなく愛する人々へ、その稀有な機会をお贈りしたい。ESCLEVの依頼に対して、両氏は快く対談の場を設営してくれた。

各ラリー写真提供:アピオ株式会社 SSC出版有限会社



 尾上茂(おのうえ・しげる)
 1947年3月、神奈川県藤沢市生まれ。22歳で有限会社尾上自動車を設立。1986年、一般自動車販売・整備業から「スズキジムニー専門」会社に転換し「アピオ株式会社」とする。現在は同社会長。ラリードライバーとしての戦歴は1982年に始まり、エスクード初代、二代目モデルでオーストラリアンサファリ、アジアンラリーに参戦。1997年よりパリ・ダカールラリーを9回出走。3度の完走を果たした。

   
二階堂 裕(にかいどう・ゆたか)
1954年北海道旭川市生まれ。ジムニー&エスクード専門誌 「Jimny Super suzy」発行人。海上自衛隊パイロットを経て1982年にスズキ入社、エスクードの設計コンセプトを考案。その後独立して1994年に4×4専門店RV4ワイルドグースを設立。オーストラリアンサファリやアジアンラリー、ボルネオラリーなどのクロスカントリーレイドに参戦。2013年、長年の構想だった絵本「ドクトルパンダとジム太」を発刊。


sorry.
This corner is made only in Japanese.
 
   
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