Exemplary 
We are deeply in the ESCUDO.
WPC処理を施されたピストン(右)
キーワードは38万km
kawaさん

 かつて月に向かって走って、そしてたどり着いたエスクードがいました。
 志半ばでそのエスクードは旅を終えました。
 最後を看取る事が出来たがそのすぐ近くにおたふく弾丸エクスプレス号もいました。
 今思えばその時何かを受け継いでいたのかも知れません。

 私はといえば、ただがむしゃらに距離を伸ばしてやろうってこともなく、淡々と通勤と弾丸を繰り返し、数年目は西に向かって走ってそばを食べ、そのオフ会重力を利用してスイングバイを行い、そのまま自宅を通り過ぎ東のオフ会へ・・・
 などという事を繰り返してきたわけですが、そのツケが細部にわたりエスクードを蝕み、だましだまし修理を重ねてきた結果26万8000Kmに到達!
 しかしついに手を入れていない部分にガタが発生してきました。
 TD11Wの心臓部”であるH20A”に・・・

 症状としては
 1.各シール周りからのオイルの漏れ
 2.カム周辺の音の増大
 3.手が入らない部分の信頼性

 エンジンさえ交換してしまえばおそらく一通りの大きな修理は終わるでしょう。だがオーバーホールにしても載せ変えにしても40万円は確実にかかるでしょう。
 その予算があれば、程度のいいエスクードに乗り換えることも可能です。
 けれども、いろいろと自作のパーツを付けたりしてきたこのエスクードでは、まだやり残したことがあるような気がいっぱいで、ついに決断しました。

車検基準内に収めたリファインがポリシー

 "エンジン換装”

 そこはエスクード馬鹿w。ただ乗せ変えただけではつまらない。
 いっそボアアップ!と思ったが、パーツが無いのとワンオフでやると費用がすごいことに・・・
 仲間に教えてもらったのが、”リンクスジャパン”。ここだとただのリビルドだけではないようですw
 早速コンタクトを取り、今回の使用でGO!をかけました。
 ※発注には自動車整備業を通じてのコンタクトが必須条件です。

 内容
 ・カムシャフト、ピストン、クランクメタルのWPC処理
 ・ピストン、コンロッドの重量あわせ
 ・クランクシャフトのダイナミックバランス
 のスペシャルメニューを追加した、特別仕様となりました。
 ※予定よりも、かなりの諭吉様が飛んで行きました(汗。

 WPC処理は、微細なメディアを衝突させて、ミクロの窪みを創り出す加工技術だそうです。このミクロの窪みによって、エンジンオイルの保持力が高まることとなり、結果として部品同士の接触面積を小さくするという効果をもたらします。
 WPC処理を施した部品は、光沢が失われたように見えます。表面に微細な凹凸が創り出されたためで、オイルが部品表面に留まりやすく、試験添付でもぬめりが強くなったそうです。
 オリジナルのエンジンを越えるクオリティーが、リンクスジャパンさんのめざすところだとか。私のエンジンにおいては、摺動抵抗の低減、回転の滑らかさを追求する方向で、仕上げてもらうことが出来ました。

 1.ボアアップや加給機等によるパワーアップしていない為、パワーアップは感じられないが、アイドリングが軽やかに感じるようになる
 2.踏み込んだ瞬間のエンジンの反応がよくなったような気がする
 3.4千回転手前までゆっくりひっぱた時の回転の滑らかさが明らかに違う

 高回転廻してナンボのH20Aにとって高回転の回転がスムーズになるのは強い味方となってくれるでしょう。
 まだまだこれからのエンジンなので、一日一日の変化がとても楽しく、きっといつか月軌道でスイングバイをかけて、更なる果を見られることを夢見て今日も走ります。




リンクスジャパン
同社ブログ、2008年2月期のログに、このエンジン整備が掲載されています。

Egress