先日、常連である40代前半の男性が、ご来店するや
「ノスタルヂ屋さんのホームぺージを通して、エスクードの倶楽部が在ることを知りました」
と言って来たのでした。
私は、普段は先に声を掛けて来ることはない男性に、
「この倶楽部の代表者は、旧店舗(つくば市天久保)の時からいらっしゃっていますよ」
と語ると、少し感心するような顔でうなずいて、
“倶楽部が在るなんて、珍しい”と驚くとともに感心し、初代エスクードを所有する友人のことを話してくれました。
男性の高校の同期である友人は、学生時代から自慢することが好きで、特にエスクードを所有後には、この車の自慢話が多くなったそうです。数日前にも頼まれた物を友人に届けた際、“走行距離が20万キロを越えたんだよ。この距離を走った人は、他には居ないだろう”
と自慢げに語ったそうです。
私はお話を聞いて、移転後に当店にいらした代表の方が、“今まで乗ったエスクードは、もうじき地球から月まで到達する距離になるよ。”と語っていたことを伝えると、男性は弾むような声で、
「友人の車に比べたら、代表の方の車は、”大人“ですね」
と言ったのでした。
男性のお話は、走行距離を人に例えて、友人よりも走行距離のある代表の方の車を“大人”と表現した言葉でしたが、私にとって以前カタログを整理中に手にした、初代エスクードのカタログの最初のページのキャッチコピーを、思い出す機会になったのでした。
そこには、”おとなの愉快。エスクード、誕生。”という文句が印刷されていましたが、その時はスズキの新戦略車が出たな程度でありました。
この男性の例え言葉をきっかけに、スズキ・エスクードという車が提唱する”おとなの愉快“について、改めて思考するにあたり、自ら倶楽部を作り、流行に惑わされることなくマイペースで活動している、エスクードの倶楽部に相応しい言葉であると、私には思えてくるのでした。
2006年11月29日(水) 「店主の独り言」より転載 |
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