Exemplary | |||||||||||||||
We are deeply in the ESCUDO. | |||||||||||||||
道具について考える ギタリスト TURBOさん |
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道具について考える。 例えば、車。 現在メインで使用中なのは スズキ エスクード TD52W いわゆる2代目シリーズ。 J20Aエンジンの ツインカム直列4気筒2000cc。 FRベース5ドアのパートタイム4WD。 非常にタフで扱い易い道具だ。 しかし3代続いているエスクードシリーズの中で 一番人気の無い車種だそうだ。 市場の人気に比例すると言われるモデルカートイの業界において、 この2代目シリーズのエスクードのカーモデルの商品化は ほぼ皆無の様子である。 ワケのわからないバキュームカーまで商品化されているのに、である。 大体エスクード自体がそれほど知られていないかもしれない。 が、 50:50の車重バランスといい、 4WDセレクトのハイとローの設定といい、 ラダーフレームの構造といい、 とても良く出来ていると、最近あらたに感心している。 3代のシリーズの中で最もバランスのとれたシリーズであると思っている。 よい道具が必ずしもヒットするとは限らないのである。 よい道具かどうかは、 しばらく使ってみないとわからないし、 それよりも、 それを使う人間がその道具にどれだけ関心を寄せられるか、 にかかっているのであるから。 実は当初、初代エスクード(輸出仕様ヴィターラ)を購入したのだが、 トラブルが発生し店に返品してしまった。 その後いくつかの利用環境の制約と実益を検討した結果、 やはり同種の2代目エスクードに決定されたのだ。 乗り始めて数年はその事柄すら忘れ、 あまり興味も持たずに「使って」いた。 が、最近、ハタと気づいた。 購入時点であれだけ考えて決めた結果が、 今気がつく間もなくこの「道具」を使い込んでいる所以なのだと。 俺の愛用しているフライ社のワークブーツに感触がとても良く似てきた。 コイツも馴染むまで10年かかってしまったが。 よい道具に出会う秘訣は、 ソレを持ちオーナーになるという自負を突き出す前に 今の自分にソレがどれだけの役目を果たしてくれるのか? という純然たる「道具哲学」を持つことにあると考える。 ちょうど日曜日に「使う」予定のギター、 コンデエルマノス EF−5。 これもまた、当初購入したギターにトラブルがあり、 いくつかの制約の中で選ばれ、 変更された機種である。 エスクードと全く同じ「流れ」であると感じる。 運命と宿命。 運命は可変し、宿命は生まれついての命題であると言われている。 運命が自分で道を切り開くものだとすれば、 宿命は、 「やってごらん」と我に道具を手渡しているのかもしれない。 とても面白い。 |
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Egress |