Evaluation 
We are deeply in the ESCUDO.
悪路も走れる高速ツアラー
2006年式 TD94W


おいたマンさん


  ビッグホーン→ウィザードと乗り継ぎ、乗り換えを検討というより既に次に乗るならコイツと決めていました。モーターファン別冊「新型エスクードのすべて」を、3代目デビュー当時から読みまくりましたもん 。
 戦闘力Upを兼ねて、スズキスポーツのハイトアップサスペンションキットで車高が上がっていますが 、ローダウンしても素直にかっこいいと思います。この両方のスタイルがサマになるのは、同クラスでもエスクぐらいではないでしょうか。
 内装においては、自分のエスクも初期ロット特有のガタつきはありましたが、現在ではかなり落ち着いています。シートはビッグホーンから使い続けていたRECAROを移植しようかとも考えたのですが、意外にも純正シート形状が自分の体形に合っていたみたいで、長距離運転時でも疲労感が少なく、シートヒー ターもなにかと重宝します。また、大切な人も乗せるようになったので、安全装備は活かしておこうと移植は見送りました。
 シートアレンジが少ないとの指摘もありますが、まずは移動手段のシートとして耐え得るかが第一の基準と考えている分、さほど問題にしていません。 全体的にパッケージについて目新しいものはありませんが、キャビンスペースとラゲッジスペースがバランスよく配分されているので、1台で何役もこなしたいという方にはお勧めです。そういう自分も、エスクはファーストカーであり、通勤車でもありデート車でもあり遊び車でもあります。

 肝心の走行性能ですが、まず高速走行。これは文句の付けようがありません。排気量もさることなが らフルタイム4WDということもあり、抜群の安定感を誇ります。欲をいえば5ATのトップがもうちょいハイギヤード化されると、燃費の面でも好ましいのですが。
 市街地走行においては、みなさんが言うように低速域で足のバタツキを感じとることができます。しかし、中高速域を多様する自分は、純正の足回りのセッティングの方向性は嫌いではありません。それより不満があるのはATのシフトゲート。5ATにおいては2速ゲートがなく、ホールドできません。これは4ATのゲートをそのまま流用したためかと思いますが、下り坂ではフットブレーキを多様する走りになってしまいます。
 不整地走行。ここではメインとして雪道を想定して話します。
 当然、雪道でもフルタイム4WDの恩恵を受けられます。パートタイム方式と違いタイトブ レーキング現象がでないのでコンビニに入るのも楽勝です。しかし純正マッドガードの形状のせいか、雪がひっかかりホイールハウス内に溜まってしまいます。ハウス内のクリアランスがあまりないのでしょうがないのですが、凍結してステア角度を規制してしまうことがあるので、まめに排除することを 勧めします。

 XSの特殊兵装であるESPは、凍結路面になると発動しまくります。この時は横滑り防止機能がメインで作動しますが、強制感がありますので、感覚的に多少の慣れは必要かと思います。今年の冬 も無理に振り回そうと試みましたが、ESP作動の前に完敗です。それだけ、ついててよかったと思える標準装備でもあります。
 その他、通常の雪道走行では問題ありませんが、スノーアタックとなるとオフロードコース攻略同様にボディー下回りがネックとなるようです。純正の樹脂製のアンダーガードは簡単に捲れてしまいます。
 臓物の出っ張りも多く雪を引っかけてしまい、瞬く間に雪を溜め込み車体を浮き上げてしまいます 。こうなると、さすがの特殊兵装ESPもお手上げで、前進不可能となります。有効手段としてはスキ ッド性を兼ね合わせたガード類の装着が有効かと思われます。

 自分の住んでいる土地柄か、エスクードの歴代生存率はかなり高いように感じます。遭遇率も高いですし、それだけ同クラスのなかでは信頼のおける四駆システムを搭載した使える4WDとして認知さ れている表れではないでしょうか。 「悪路も走れる高速ツアラー」、これからもコイツとの付き合いはまだまだ続きそうです。


   

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