Evaluation
We are deeply in the ＥＳＣＵＤＯ.
必要にして充分な装備と高い限界値を持つ２００８年式　ＴＤＡ４ＷＷＩＮ７０さん

ディーゼル規制により、乗れなくなってしまったいすゞ・ミュー（ＣＳ６９）の代わりとして、このエスクードのほか、フォレスター、Ｘ-トレイルを次期候補車として考えておりました。３車とも試乗経験があり、特にフォレスターは新しいモデルでもあることから、なかなか魅力的な印象でしたが、純然たるフレームボディとはいわなくとも、それでも頑丈なサブフレームを持つエスクードに決定しました。　この６月（０８年）にビッグマイナーチェンジが行われることは知っていた上で、代替わりの時期に２型の２ｌモデルの購入を考えておりましたが、いざ購入という時に５ＭＴ車の在庫が無く、断念。しかし、この２．４ｌはかつて試乗したことのある２ｌモデルより、また、４ＡＴの設定しかなかったものの２．７ｌモデルよりも走りの印象が良いものでした。　私は２０年ほどディーゼルエンジン車に乗っておりました。ミューの前にはトヨタ・ブリザードでこのクルマにも１０年ほど乗っていました。感覚がすっかりディーゼル体質になっていたせいか、当初はガソリンエンジンのトルクの少なさ(当たり前のことですが)に驚きました。納車後４週間、１２００ｋｍほど走った現在ではすっかり慣れましたが、発進時の２０００回転の壁はとても高く、なかなかそれ以上を回すのが常用であるという感覚に慣れませんでした。　逆にこの軽く回るエンジンの、高速での速いこと速いこと。発進加速から中間加速はそんじょそこらのセダン以上の軽さを感じます。またアクセルオフ時の回転落ちも速いため、自分のアクセルワークをエンジンに伝えやすいというのも優秀な点です。　あまり加速を楽しんでいては燃費に影響するので、そこそこのレベルで、と常に自戒しておりますが、その燃費も約１０００ｋｍ時の計算で１２．５ｋｍ／ｌ（高速道路を約６００ｋｍ、一般路を約４００ｋｍ、オフロードを少々）という数値をマークしました。しかもこの内、富士山の須走りルートも上り下りしております。また、真夏の酷暑の中のためエアコンも全開です。インパネにある燃費計も正確でした。　乗り心地は改めて驚くほどに静かな車内と、安定性を感じます。フルタイム４ＷＤでありながら旋回性、特にＵターンでもストレスなく回れるのにも驚きました。某社のパ○ェロのフルタイム４ＷＤ時の旋回性とは雲泥の差です。　まだ新しい車両のため傷や過度の汚れを避けたいという貧乏根性から、オフロードコースはまだ軽～くしか走っていません。自分のお馴染みのコースを借り、アップダウンと傾斜がある態度のショートコースと軽モーグル程度です。センターデフをロックしてみたかったのですが、その程度のオフロードならロック不要でスイスイと、いえ、ホイホイという感じで走る走破性の高さにも感心しました。　純正のタイヤがブリヂストンのデューラーＨＴだったにも関わらず、さすがはジムニーを作っているメーカーの４ＷＤ車だと感じ入りました。　これまで私は過去の愛車のタイヤには同ＡＴを装着してきました。オフロードとオンロードのバランスが良いというのがその理由で、都市生活者である自分が積極的にオフロードを目指すとしても、生活上の理由から９０％以上は舗装路を走っているためです。しかしこのエスクードにも、タイヤ交換次期が来ましたらＡＴを装着する予定です。現HTは磨り減るまで使います。もったいないですからね。　車内にも大満足しています。余計なデコレーションはなく、必要にして充分な装備が用意され、デザインも黒ベースのシンプルなもので好感が持てます。オーディオのヘッドユニットを前車のミューから移植、以前から狙っていたサンヨーのミニゴリラをネット通販で安く買い、いずれも自分で装着、ＥＴＣはセットアップの関係があるのでやはりミューに付けていたものをディーラーで取り付けてもらいました。　さらにレーダーやケータイ充電器の電源を取るためのシガーソケットの増設など、納車された晩に逸る気持ちを抑えて自分で取り付けました。　自分はこういった用品類が結構好きで、自分で見つけてきてはアレコレ付けたり外したりを繰り返します。それに際して唯一、このエスクードの不満は、ヒューズボックスにアクセスし辛い点です。ステアリングコラムの奥にそれはありますが、インパネのアンダーパネルを外さないと到達できず、電源確保にひと苦労しました。　しかし全幅が１８１０ｍｍと前車のミューより３０ｍｍ広いボディながら、その大きさを感じさせず、自宅付近の込み入った住宅街を軽く走ることができ、また外観上の威圧するような大きさ感がないため、そのデザインも大変気に入っています。現段階では贔屓目分を差し引いても、私にとってこのエスクードは９９／１００点のクルマです。



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