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4WDによるタイムアタック式ダートトライアル。岡山の(株)オフィスミッション・JXCD運営事務局が主催し、全国を転戦しているオフロードイベントの、ことしは3年目にあたる。 かのWESTWIN・島雄司さんもこのイベント立ち上げに関わった1人で、JXCD以前のトライアルをエスクードによって参戦していた縁から、今年エントリーした彼の愛弟子・川添選手とパジェロミニを応援すべく、千葉市で開かれた第四戦を訪ねた。 この大会ではもう一人、ESCLEVとして注目していたドライバーが、TA01Rで参戦している磯田選手である。磯田さんとは、別サイトにてエスクードの写真を提供していただいた経緯はあるものの、これまで直接お目にかかる機会がなかったため、ご迷惑を省みず押しかけていった。 両氏とも、排気量で分けられているがノーマルクラス(磯田さんはロールケージを組み込んだ意味での改造車クラスにもエントリー)で同じ5kmのコースレイアウトを走る。車両のセッティングや各セクションの攻略については、ここで解説して手の内を明かしてはならないので割愛するが、川添君は過給圧と排気系をいじった以外は、四駆であってもデフさえオープンという、ほぼ市販車のままでのアタック。それを踏まえての堅実な走らせ方は、パジェロミニの大きさや重さ(軽さ)を、コースに巧みにマッチさせていく。二本の計測が全く同タイムという結果は、そのクレバーさの表れだと言える。 「若いんだから、もっと過激な走り込みをしても良いんだよ」 そんなアドバイスが出てくる。軽自動車のN1クラスで1分37秒台。1位のJB23W・緑川選手とはコンマ7秒の僅差で2位に食い込んだ。 磯田さんは、エスクード本来の素性がダートトライアルにあることを熟知している。と、言いながらこの人は、同じ01Rでクロスカントリーもロッククロウリングもやってのける猛者で、四駆雑誌の競技イベント記事で紹介される事例も多い。クロカン系競技の際は、足まわりを換装して15cmほど車高を上げていくが、JXCDではダウン側のセッティング。ブレーキングでロックするタイヤと、ブレイクするリアのタイミングと特性を活かして、旋回性能をフルに引き出す。N2クラス(660cc以上のガソリンエンジン、エンジン本体とヘッド類の変更が成されていない。過給器の変更や追加、排気量が変更されていない車両)では唯一1分35秒台の駿足を見せつけ、P1クラスでも3位の成績を記録した。 競技全般では、ジムニーをはじめパジェロ各モデル、ビッグホーンなどのエントリーがあり、省略してしまうのはもったいないほどのテクニックやタイム争いが繰り広げられた。そのなかで、第三者の視線には、パジェロミニやエスクードは逆の意味で異彩を放つ存在とも言えるのだが、この2車とそれを走らせるドライバーのポテンシャルは、群を抜いている。 |
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