ぴったり3kgは一袋に収まる
 制限時間内に3kgのミカンを収穫し、計量する。
 足りなくてもオーバーしてもいけない。単純だけれどきわめて難しいオーダーなのである。なにしろ最下位には身の毛もよだつ罰ゲームが待ち受けているのだ。
 
 大粒で重さを量るか、小粒で数を出すか。作戦は様々だが、3kgは守らなくてはならない。
 しかも、「未満だったらその場で失格」などと主催者は容赦なくプレッシャーをかける。
 支給された袋は、ちゃんと3kgが収まる。それがヒントでもある。が、ふたを開けてみたら3.8kgを入れてきたつわものも。
 途中、ミカンと同じ色をしたラスカルもどきな人形が木々に隠されている。
 罠である。子供たちが見つければ、お菓子の副賞を獲得できるが、大人がうっかりとってしまうと「噛まれて失格」を宣言される。
 はたしてぴたりと合わせてくる参加者はいるのか。という競技結果は、こし亀さん家族から見事に成功例が出た。2位と3位は、僅差でふっじいさん家族、コムロさん夫妻が獲得。
 「3kg未満は採り足りないからペナルティで5kgを背負って下山」
 これが身の毛もよだつ罰ゲームだったが、なんとこれもこし亀さん家族から出るという結果に。お得はお得だが、「食べ放題採り放題」の、採り放題の後に宣告されるところが恐ろしい。