往くぞ麓の山小屋


 「晩飯作って待ってるよー!」
群馬県六合村の林道ツーリングを満喫した一行に、SIDEKICKさんからの誘いがかかる。あおいろさん、とにぃさん、sugiさん親子のエスクードは、草津から浅間山を越え、さらに富士山を回り込んで山梨県へと南下していく。
 SIDEKICKさんは時折、この富士山麓の森の中にあるロッジを借り受けてくれて、ツーリングやイベントで移動してくる仲間の宿泊ポイントを設営してくれる。日帰りで行われるそれらのイベントの際に、一泊させてもらえるというのは、疲れを回復させるばかりではなく、車のイベントでは意図して避けていく「一杯やってのんびりしよう」が可能となり、なにより仲間同士で時間を忘れてわいわいと対話できるのがいい。ジムニー勢は、昨日と選手交代して、だいすけさん夫妻がやってきていた。
 群馬の林道までは天候が保ったが、翌日は雨。こそれでもロッジに入らず、軒先でバーベキューをやってしまうところは、まだ気分的に夏の名残りを楽しんでいる。けれどもここは、標高900mを越えている。そこそこ寒いんじゃないのか? などという心配は無用の、やっぱり元気が良い面々なのだ。
 4台のエスクードは、3世代にわたっているものの、初代は2台とも最終型。中期以前のモデルは少しずつ少なくなっている。そして2代目も合わせると、3代目にも及んでいる2000ccのJ20Aは息の長いエンジンになった。大きくなったといっても、現在のスタンダードサイズにV6−2700ccを納めているXSも、今後のエスクードの進化を考えると、ミドルクラスとコンパクトクラスの境界線にいるのかもしれない。
 そんな月日の変化を感じさせながらも、山小屋の宴会は盛り上がっていく。

写真提供はあおいろさん