☆Respective それぞれの01R



 もはや第三者としては語り尽くしてしまったシン大尉の「白狼」。スペリアホワイトという、スズキの車の定番色は、カタログカラーでありながら、地味とは縁遠い存在感を演出していた。
 最も古い1型に属するが、それでも1989年式で、昭和のクルマではない。しかし、エスクードフリークの草分けとして活躍していた1台といっていいだろう。
 その白狼のその後の姿。「E376」と呼ばれる。なんとピックアップ仕様に改装され、トライアルマシンとして第二のステージを走ってきた。
 白狼の所有者であったシン大尉の同郷・九州のガレージ「WEST WIN」の島さんによる仕上げ。2006年12月、京都で行われるトライアルレースを最後に、退役となる。
 初期型のフロントグリルを纏った最後の3型。ラジアントレッドマイカは、ある意味エスクードのイメージカラーと言っても過言ではないが、はまたにさんのエスクードの存在感は、外観には手を加えず、ボディリフトと足回りの換装によってトールボーイスタイルにまとめていること。
 この仕様でこの色。街でも海でも林道でも、もちろん泥んこになっても絵になるのは、計算とは異なる資質。