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霰の大学時代の同窓生、木立(こだち)さんがつくばーど基地を訪れた。
といってもつくばーどのためにやってきたわけではないのだが、いろいろと、霰と以上に父親と盛り上がる対話になったので、こんなのもうらいとにんぐなつくばーどだと、リポートにしてしまう。
実際には、彼女は霰と、仲良し同士の定期交流会を再開させるための打ち合わせに来た。その場所の候補が、なんと我々親世代が追い出された(誤解を招く表現)元・天狗の森スカイロッジの、よりによって我々が定宿としていた元・大型ロッジなのである。
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我々の時代には1人あたり5000円でどうにかやりくりできた12人向けロッジは現在、グランピングロッジとして定員は半数となり、事実上つくばーどの定員を収容しきれなくなっての撤退だった。しかもだ、現在は定員6人ながら料金は4倍。むりやり2棟借りて定員を満たそうものなら、とんでもないコスト増になってしまう。
しかし霰世代はここを理想として考えている。なんともうらやましい話である。
うらやましい上に悔しいだけの展開はこれ以上書いてもほんとに口惜しくなるので取りやめ。木立さんとの対話の何が盛り上がったかと言えば、霰と同窓でありながら、「鉄腕バーディー」「機動警察パトレイバー」のファンであるという。うちの娘たちにも「究極超人あ〜る」を刷り込んだ実績はあるが、「パトレイバー」はともかく「バーディー」とはマニアックすぎる。当然、現役の「新九郎、奔る!」だって守備範囲なのだから、霰をそっちのけで話が興に乗るのである。そればかりかそこそこの特撮もの知識も持っていらっしゃる。
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こんなお嬢さん、うちの娘にもらいたいわ。と思ったがうちには息子はいないのであった。
なぜそれほどに趣味的に話が合うのかと尋ねると、答えは簡単なことで、彼女のお父さんが雷蔵と同い年で、趣味的に共通項がいくつもあった。その影響下で育った彼女は「プラネテス」を読んで、一時期は「私の就職先は宇宙飛行士になれるところだ」と宣言したそうな。
聞けばもうすぐ彼女のお父さんの誕生日だとか。そういうことならと、特車2課の98式移動指揮車のキャラウィールをお父さん宛に進呈することにした。
ここではたと気がつき、これ以上木立さんを占拠すると霰に疎まれるぞと、すっかり気をよくしたとーちゃんは満足してリビングを辞する。
このあと霰と霙と木立さんは丑三つ時まで「モンスターハンター」にのめり込んでいたようだ。
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ひるがえって仲良し交流会の膳立てとして、ETOWAKASAMA以外にランチなりお茶なりのできる場所を確保したいという霰の要望に応え、ちょっと離れた谷津の奥地にあるカフェレストランを案内する。ええもう、親馬鹿ですからなんでも伝授しますよ(笑)
本当ならつくばーどで借りきりたかったお店である。これまで行事のプログラムが立たず、来客を個々に案内してきた。焼き鳥重がお勧めのお店だ。
何より谷津の奥にある立地から、案内看板が面白い。ただし対向車と出くわしたら、絶対にすれ違えない区間もある。
交流会が実現すれば霰たちに先手をとられるが、それもまたよし。こうなると新型コロナウイルス感染症問題には早いところ沈静化してもらいたい。
ことしは例年になく春の足が速い。小立さんの朗らかさが南風を呼び込んでいるのかもしれない。天狗の森界隈ではソメイヨシノが満開となっている。
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